新世界くしゃみラプソディ

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【まほやく】ブラッドリー自由研究帳

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◆2020.01.30

 

◆2020.02.04(キャラ別広告)

 

◆2020.02.06(ソシャゲ広告で声優推しは基本戦略)

 

◆2020.02.21(100万DL突破文言追加)

 

◆2020.02.28(イベ別広告スタート)

 

◆2020.03.02(国別広告)

 

◆2020.03.12

 

◆2020.04.15

 

◆2020.04.22(リアルなヒース)

 

◆2020.05.01

 

◆2020.05.11(パーティー感が無いと話題に)

 

◆2020.05.15(突然のコラボにフロア熱狂)

 

◆2020.05.16(祝祭キャラ別?他にもあるかも)

 

◆2020.05.22

 

◆2020.06.17(台詞付き国別。カッコいい)

 

◆2020.08.12(CMver)

 

◆2020.08.17

 

◆2020.09.16

 

◆2020.09.18(脱衣ハンガーの衝撃)

 

◆2020.09.28

 

◆2020.10.06

 

◆2020.10.12(ニコイチ広告)

 

◆2020.10.15(イベ限広告)

 

◆2020.11.1(国別動画広告)

 

◆2020.11.6

◆2020.11.26(1周年広告)

 

◆2020.12.28

コメントがえし(〜9月30日)と、誘蛾灯全話解説

 

突然寒くなりましたね!たいらです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

(ブラッドリーくんは元気そうですが……

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9月も大変お世話になりました。いいね、ブクマ、リツイート、ひとつひとつが本当に執筆の支えです。本当にありがとうございます。

今月も、頂いたコメントお返ししていきますね。(返信不要のコメントについては載せておりませんがちゃんと読ませて頂いています!本当にありがとうございます🙇‍♀️)

 

はど欲の話めっちゃ好きですいつもありがとうございます。

こちらこそ、いつもありがとうございます🙇‍♀️

晶ちゃんへの感情に振り回されるブラッドリーを、私も楽しみながら書かせて頂きました! ……にしても「はど欲」、やっぱり良い台詞ですよね。。まほやくは公式がいつだって最大手😭

 

ブネ晶ちゃんの最高のエッッチで幸せが伝わってきて泣きながらブクマしました…!ありがとうございました!

こちらこそありがとうございます!(ブクマも嬉しいです~!) 3人の幸せいっぱいな一夜を、お楽しみ頂けていたら嬉しいです! そろそろ新しいブネ晶ちゃん話も書きたいなあと思っております✨

 

 すごく好きなブラ晶に出会えたので勝手に感想送らせて頂きます。不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。読まずにスルーしてもらっても大丈夫です!  

    くしゃみトリップシリーズ全部読みました!

    ブラッドリーめちゃくちゃかっこいいですね…第6夜で晶ちゃんがあの人といたら有り得ないことでも叶っちゃいそうって言ってたのめっちゃ分かる…ってなりました。それぐらいブラッドリーは言動がかっこいいです。

  あと、晶ちゃんも覚悟決まっててすごく好きです。オズに対して公認賢者になるって啖呵切ったところとか中央の賊に対して果敢に立ち向かっているところ、これこそブラ晶の真木晶だと思いました。隣に立って前に進んでいく感じというか、もし晶ちゃんが挫けそうになってもブラッドリーが引っ張っていってくれる安心感があります。これからも2人はお互いを支え合っていってほしいなと思ってます。

   それから、ネロの突然の行動にはびっくりして思わず素でえ?って言ってしまいました!ま、まじか…となってしまいましたが、これからブラ晶とネロがどうなって行くのか楽しみにしてます!   

   それと、ミチルがブラッドリーに名前で呼ばれていたところ可愛いかったです!あのブラッドリーから名前を呼ばれるってことはミチル自身が認められた気がしますよね。嬉しくなってしまうの分かります。


  勢いで書き殴ったので纏まりがない感想の上長文になってしまってすみません。これからのブラ晶とネロ、それからブラッドリーが晶ちゃんに施している魔法が本当に成功するかどうかなど続きがとても気になります。また、更新されるの楽しみに待ってます!!

とっっっっても嬉しいです……全話お読み頂いた上、ご感想まで……ありがとうございます!!!ブラッドリーは勿論なのですが、晶ちゃんにも注目してくださっているのが特に嬉しくて。。。

(突然語り出してしまって恐縮なんですが、)ブラッドリーってもう600年も生きてて、その上、盗賊団のボスだったわけじゃないですか。だから、出逢ってきた女性も多いはずだし、その中には晶ちゃんよりすごいひともいたはずなんです。それでもブラッドリーが晶ちゃんに惚れ込むとすれば、きっとそれなりの理由があるはずなんです。(ブラッドリーって、大した理由もなく女の子を口説くような無責任男じゃないと思うんですよ……)

晶ちゃんは、魔法も使えない、現代人の普通の女の子だけど、彼女なりに現状に立ち向かっていくような強い女の子でいてほしい。そしてブラッドリーは、そんな晶ちゃんのことを認めてほしいし、恋愛の前に信頼を結ぶような、強い2人になってほしい……私が好きなブラ晶ってそういうブラ晶なので、なんというか、そういう感じをコメ主さんと共有できた気がしてすっごく嬉しかったです……!!

くしゃみトリップシリーズ、ようやく最終話の落とし所までが見えてきているので、是非、最後まで応援して頂けたら嬉しいです!

感想、本当にありがとうございました!(頂いたコメントに乗っかって色々語っちゃってごめんなさい……)

 


【新作】「掻き拐う、温室の夜」・牡丹一華のレフュテイション

9月は、めちゃめちゃ甘~~~~~~~~なブラ晶R18を書きました。

 

いつも楽しく読ませていただいております!!!!

コメントありがとうございます~!楽しんで読んでくださってる方がいらっしゃるってこと、それが本っ当に心の支えになっております……!

 

好きです!貴方様のブラ晶が!大好きです!!

ブラ晶と言わずブラネロ晶!ブラミチ晶!全部大好きですありがとうございます!

え~~~ん嬉しい、嬉しいです、私も好きです……(告白)これからも、全部全部愛込めて書いて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします……!

 

掻き拐う温室の夜シリーズの最新作を読みました。本当にありがとうございます…ブラ晶好きでよかったと心から思いました!毎回思っていたのですが文章でこれだけ2人の情事の色っぽさを表現できるの凄いです…これからも応援してます!!(晶ちゃんに見せつけるようにするブラッドリー好きです!)

>ブラ晶好きでよかったと心から思いました!

そんな嬉しいお言葉を……!!私もブラ晶書いててよかった……ブラ晶好きでよかった……😭😭

R18描写は書き手さんによって個性が出るところですが、私はとにかく性癖詰め込んで書かせていただいてます……好きな描写と好きな展開の幕の内弁当です(なにそれ……)。

>(晶ちゃんに見せつけるようにするブラッドリー好きです!)

私も好きです……ブラッドリーの部屋にクッション置いてあるの見た時から、ぜったいいつか書きてえと思ってました……やってやりました……。

 

糖度の高いブラ晶ありがとうございます……すごい一気に読んで読み終わって最っ高……………………と言うことしか出来ませんでした……語彙力が乏しい…

へそくりのマナ石持ってる晶ちゃんが大変可愛くてにこにこ読んでいたのにすごいでろでろに甘やかしてくれるブラッドリーにドキドキして、余裕が無くなっているブラッドリーにこっちが照れてしまい……

たいらさんの書かれるブラッドリーは余裕があって、晶ちゃんを大事にして一番に考えてて激しくしても優しかったのでちょっとずつ余裕がなくなるのがなんだかすごい好きなんだなと伝わってなんだか嬉しくてそれ以上にドキドキして終始照れてしまいました…笑

晶ちゃんもいつもはいっぱいいっぱいなのにおねだりしたり、いつもより甘えてて可愛くて疲れて傷ついた分ブラッドリーにいっぱい愛されて満たされて休めたらいいなと言う気持ちで読了してしまい……よ、読み終わってしまった…………ともう一度上まで戻りました。

とても素敵な作品ありがとうございます。

11月のエア参加すると書いてたので今からとてもわくわくしております…!

急に寒くなってきたので、無理せずお過ごしくださいませ。

>それ以上にドキドキして終始照れてしまいました…笑

分かる…!!ります……!!!

私、ふだん推敲中は割と無心で淡々とやるタイプなのですが、今回ばかりは、「え……私のブラ晶、甘すぎ……???///」となってました……。甘々お楽しみ頂けてたら嬉しいです。

>疲れて傷ついた分ブラッドリーにいっぱい愛されて満たされて休めたらいいなと言う気持ちで

そうなんです~~晶ちゃんもブラッドリーも、外では気丈に振る舞う分、2人でいる時は甘々で満たされてたら良いな~~って思い……。

好みが分かれるところかもしれませんが、R18ブラ晶ちゃんは、「一夜の過ち」的な展開よりも、「新婚さん以上熟年夫婦未満」って感じが私的にツボです💍(ちなみにネロ晶ちゃんは、「同棲はじめてからしばらく経つけど、まだ籍は入れてない\ゼクシィ!/」って感じが好きですね!!!)

 

 

【新作】ベイビーブルーの誘蛾灯_最終話・摂氏一万度の蜉蝣

切なもどかしネロ晶シリーズ、完結いたしました…!

 

2人の絶妙な距離感にもだもだじれじれしました。最終話お待ちしております…!

ベイビーブルーの誘蛾灯の続きを待っていますとコメントさせて頂いたあとに、最終話が更新されてとても嬉しいです…

優しすぎる故に傷付きやすく臆病で、一定の距離を取るネロがもう、本当にネロで、同じくらい優しいから踏み込めない晶ちゃんも本当にじれったくて可愛くて…

優しい距離でこれからも幸せに過ごして欲しいなと思いながら読み終えました。素敵な物語をありがとうございました!

(たいら様のR18ブネ晶も大好きです!)

コメントありがとうございます!無事最終話お届けできました〜!😭

>優しすぎる故に傷付きやすく臆病で、一定の距離を取るネロがもう、本当にネロで、同じくらい優しいから踏み込めない晶ちゃんも本当にじれったくて可愛くて

嬉しいお言葉、ありがとうございます。ネロってとっても優しい人だけど、そんなネロのこと好きだなと思う晶ちゃんも、きっと同じくらい優しいひとですよね。そんな2人が、これから自分たちのためにやさしい時間を過ごしていけたら……と、願いながら書いていました。改めて、素敵なコメントありがとうございます!コメ主さんの毎日にも、やさしい時間が溢れますよう……💫

 

ベイビーブルーの誘蛾灯1話からずっと追ってました!本当最後にちょっと締まらない所が本当ネロで、最後の一押しが晶ちゃんなのすっっっっごく分かります!!!晶ちゃんの「ネロの料理は世界一ですから」というのも彼が自分の中で唯一人に抵抗なく提供できて与えるもので、それを引き合いに出して一緒に幸せになろう(なれると信じる)とするところがもう本当言葉に表せなくグッときました。最後スマホを一緒に寄り添いながら見てる所も普通のカップルなら当たり前なのに、この2人で見ると本当この当たり前の幸せが愛おしい。体から始まってしまって拗れて捻れてしまった関係が少しずつ解けていくんだな、これからキスとかセッ●●が恥ずかしくなってプラトニックに逆戻りして中学生みたいな2人も見てみたい気もするし、めっちゃ濃厚で甘々な情事も見てみたいと私が狭間で揺れてます(知らんがな)

長文と勝手な解釈でお目汚しすみませんでした。本当に素敵な小説をありがとうございます。これからもくしゃみトリップやブネ晶楽しみにしてます!

感想ありがとうございます!!こんなに沢山の思いで拙作を読んでくださったこと、本当に嬉しくて……。

>「ネロの料理は世界一ですから」

この台詞、初期プロットには無かった台詞なんです。文章に起こしてる最中に、すっと晶ちゃんが喋り出してくれた台詞で……。最初こそ「免罪符」だった食事が、最後2人を結ぶひと押しになるというのは、なんだか運命じみていて即採用しました。結局ネロ達が信じられるのって、理屈じゃなくて、繋いだ手の温度だったり、食べたご飯の美味しさだったりするんだなって……。

プラトニックに逆戻りして

これは……ありますよね……!(机ばんばん)「手出したら、結局体目的だと思われるんじゃねえかな」とか悶々として、どう“始め”てたかわかんなくなっちゃうネロ、いますよね、愛しい……。晶ちゃんは晶ちゃんで、「自分から言い出したらがっついてるみたいだし、ネロに気遣わせるかな」とか考えそうだし……可愛い…………。

蛇足になるかなと思って、番外編は書かないつもりでいたんですが、コメント拝見したら私も読みたくなってきてしまった……どうしよう……。

 

平さん、こんにちは。

ベイビーブルーの誘蛾灯最高でした…!いけないとわかっていても惹かれてしまう不思議な魅力をもつ青年のネロは、魔法使いの時の…何百年も煮え切らないまま生きてきた彼と全く変わらない雰囲気や魅力の持ち主で、この小説の素晴らしさに舌を巻きました。現パロならではの六畳アパート、日本の夏、蛍光灯の灯りなどの雰囲気がとても好きで、また、賢者と賢者の魔法使いですらない二人の関係が今後どうなるのか知るのが怖いような、楽しみなような不思議な感覚で読み進められました。色気、ずるさ、美しさ、優しさ…物語に散りばめられたどれもが素敵な物でした🙏書いてくださって本当にありがとうございました!他にも平さんの書かれるブラ晶のお話も全部全部大好きです🥰🙏

感想ありがとうございます~!!

>賢者と賢者の魔法使いですらない二人の関係が今後どうなるのか

これ、これなんですよね……。あの、ネロ晶って基本的に、「賢者と賢者の魔法使い」って関係があるから、それを口実に始まるものだと思ってるんです。だから、その関係性がないときに、2人が絆をちゃんと結べるか?っていうのはすごく苦心したところでした。その部分を楽しみに読んで頂けたのなら、……なんというか、めちゃくちゃほっとします……!

これからも、ネロ晶はもちろん、ブラ晶・ブネ晶書いて参りますので、よろしくお願いします~!✨

 

ベイビーブルーの誘蛾灯を読ませて頂きました!

お話の雰囲気、ネロの解釈、使用されている写真まで、全てが私の好みど真ん中でした…

切なさで胸が千切れそうになるのがたまらなく好きな性癖なので本当に、なんと言えばいいのか……素晴らしかったです。

正直言うと、普段はあまり魔法使い×賢者♀は苦手な方で好んで読まないのですが(気を悪くされたら申し訳ありません)たいらさんのお話は本当に素敵でネロ晶の扉が開いてしまいました…

一生ネロに片想いをする夢女になってしまいそうです…どうしましょう…

素敵な作品ありがとうございました。

これからもひっそりと応援させてください。

感想ありがとうございます!お読み頂けて、とっても嬉しいです。

(ちょっとだけ私の話をしますね。)

このお話には、私の個人的な好みをぎゅうぎゅうに詰めていました。そもそも、夏のぼろアパートでの体の関係ってシチュエーションが好き。終わった後に、なんともない様子で「シャワー浴びてくよな」っていうのも良いし、本心を隠しながら、平坦な言葉で会話が続くような、そういう温度が好き。夏、虫の音、嵐の夜、花火大会、人々の喧騒、蒸し暑い空気、喧騒を駆けるタクシー、歩道橋、……そういうアイテムが大好き。

そんな、私の根本の性癖みたいなものが、ネロの解釈にしっくり重なってしまって、結果、できたのがこのお話でした。

 

もしかしたら、コメ主さんとは、普段所属している界隈(?)が違っているのかもだけど、きっとその根本のとこが近しいんじゃないかなって、……勝手にそんな気がしています。それってとっても貴重なことで、嬉しくて、ありがたいことです。コメ主さんがどういう経路でここまで辿り着いてくださったのかはわからないけど、それでも、このお話をきっかけに、こうしてお話できることがとっっても嬉しいです。本当にありがたいです。

ぜひ、またこっそり遊びにいらしてください!ここはいつでもどなたでも大歓迎です☺️

 

考察&ブログなど

9月後半、ホワイトの育成スポット「氷の街」が解放されまして、そのストーリーについての感想をprivatterに書きました。思いの外評判がよかったので、調子に乗ってブログにも再掲してみました。 

blessyou.hateblo.jp

 

こんばんは!

とても個人的にブラッドリーの解釈について考えたり悩んだことがあってたいらさんのブラッドリー解釈めちゃくちゃ浴びたい……と思ったタイミングでホワイト育成スポの記事を読んで、色々あってもや……っとしていたものがすとんと落ちてきました。

浴びたい ……となったタイミングでたいらさんの中のブラッドリーという男の解釈を偶然にも浴びられたの大変助かりました…!

ブラッドリー・ベインという男、あまりにも罪が深い………………………………と噛み締めました。ありがとうございます。

>とても個人的にブラッドリーの解釈について考えたり悩んだことがあって

すごい、一文目から流れるようなブラッドリー愛、大好きです。。。

氷の街のブラッドリー、良さみと苦しみの波状攻撃で普通に狂いましたね……(多分コメ主さんもそうだったんじゃないかな……)。ホント、ま〜じで罪深いですよねブラッドリー・ベイン。我々を苦しめている責任、ちゃんと取って欲しいんですけど……。

 

ロリトデポロ!実際に作られたんですね~すごいです!実装されるかと思いきやされなかったほやお料理の1つですね、とても美味しそうだなと思いました!

ロリトデポロ作った記事へのご感想ですね!お読みいただきありがとうございました。

そうなんですよ~~、初期から名称が出てるのに、いまだに謎のままの料理です。作るのはまあまあ面倒でしたが(正直)、とても美味しかったです!まほやくは全体的に料理もおしゃれで楽しいですよね😂

 

 

今月のコメント返しはここまでです。本当にありがとうございました!

10月は、まだ予定ですけど、くしゃみトリップシリーズの新作をあげようと思っています。ようやく最終話までの話割りがほぼ固まったので、これから風呂敷畳んでいくつもりです。

ブネ晶ちゃんも1本書きたいものがありまして、プロット中です。発表はもちょっと先になるかもですが、こちらも楽しみにして頂けると嬉しいな。

 

以下は、「ベイビーブルーの誘蛾灯」完結に寄せての雑談(長いです)。

 

 

 

ベイビーブルーの誘蛾灯を振り返る

このたび、ベイビーブルーの誘蛾灯シリーズが完結しました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

このお話のきっかけは、確か6月頃に、「ネロってめっちゃ麦茶セックス似合うわ」みたいなツイートをして、それに反応を頂いたことだったんですよね。ツイートをした頃は、私はまだネロ晶もブネ晶も書いてなくて、つまりネロのことを一度もお話にしていない状態でした。だから、本当にこの話って最初は書く予定が無かったんです。

でも、コメントで読みたいとリクエストしてくださる方がいらっしゃって、試しに書き始めてみたのが第一話「冷やし中華の免罪について」でした。シリーズ化する予定が無かったので、この第一話は、とにかく私の性癖と、“それっぽい”アイテムを散りばめて書いています。あと、地の文がめちゃくちゃ私の手癖全開ですね。

 

玄関先でくずおれた、買いっぱなしのスーパーの袋。外を駆ける子供達の無邪気な声。

この書き出しがもう性癖すぎてビビります。この“ちゃんとしてない”感じが好きなんです。そして極め付けは、

 

「飯、食ってく?」ビニルに閉じ込められた情欲の残滓。その端っこをくるりと結んで片付けて、ネロはいつものように、そう聞いた。頭上に干されたままのバスタオルを取り、差し出される。「準備しとくよ。シャワー、浴びたいだろ?」

これ。このシーンを書いた時に、「あ、これブラ晶で書けないやつだ」ってビビっときたのを覚えています。現パロブラ晶だったら、多分シャワー…っていうかお風呂も一緒に入るんですよ。ブラッドリーの部屋には、でかいバスルームがあるので。でも、ネロ晶は違う。性格的にも、物理的にも、終わった後のシャワーは別々なんです。(あと使用済のブツを処理する手捌きも性癖ですね)

 

夜闇の中であてどなくさまよう誰かを絡めとる、蜘蛛の糸のように繊細で、誘蛾灯のように暴力的な、引力。

ボロアパといえば誘蛾灯と外階段。基本に忠実に、ボロアパ要素を盛り込んでいるところも我ながらえらいです。

 

この第一話が書いてて面白かった、かつ好評頂けたのが嬉しくて、書いたのが第二話「夏の嵐について」でした。これはさらに手癖が酷くて、ちょっと今読むと恥ずかしいくらいです。

 

「それはさ……そういうものなんだよ。身体がそうできてるだけ」「できてる?」「……そ。朝が来たら、腹がへるのとおんなじ」

でも、このシーンとかは性癖ど真ん中で満足です。晶ちゃんもネロのこと大好きだし、ネロだって満更でもないはずなのに(それが身体の表層としてはわかるのに)、感情は見えないし、欲しい言葉は与えられない。狭い布団の中、こんなに近くに体温があるのに、当たり障りのない言葉が淡々と続いていくだけで、大事なことは何もわかんない……っていう。

 

「俺には、これくらいしか、できないから」

で、結局、やっぱり本心はうやむやになって、“そういうこと”をする方に流れてしまう……っていう。この話を書いてる頃までは、ネロのそういうずるいとことか、弱いとことか、それでもカッコいいとことか、その辺書きたい!!の気持ち100%だったと記憶してます。

 

でも、第三話「へたくそな恋について」を書いている頃、少し真面目(?)にネロに向き合うようになり始めました。理由は多分色々あるのですが(ひまわりエチュードとか、くしゃみトリップへのネロ出演とか、シーサイドモーテルのラストシーンとか)、とにかく、彼らをどうにかして幸せにしたいと、私が思うようになりました。

 

セックスなんて、きっとどうだってよかった。だけど、その後に食べる彼のごはんは、確かに私の血と肉になった。彼のシャンプーのシトラスの香りが、どんな高級な香水よりも好きだった。趣味じゃないと思っていたラブソングを、何度も聞くようになった。……生活の全部に、あなたがいた。

我ながら、クサい言葉選びだなと思うのですが、結局この事実について、晶ちゃんは抑えきれなくなっちゃうよなって……。そう思ったら悲しくて……。

 

ネロは、私の手を取った。私達は、不安定な外階段のステップを一気に駆け降りる。

これもクサい。ベタベタ。でも、クサくても格好悪くても、そんなのどうでも良いからとにかく好きだっていう、そういう方向に2人を連れていきたかった……。そうでもしないと、本当に2人が離れていってしまう気がして……。

 

灼かれた蛾が、最期その身を捩るように。殺したはずの感情が、微かに、でもはっきりと、息をした。

第三話、全体的に文章が気に入ってないのですが、この文だけは好きです。格好悪くても、怖くても不安でも、好きって言うしかないんだよ。

 

……第三話、たくさん感想を頂きました。それを読みながら、私は、ネロが好きだし、ネロを好きな晶ちゃんが好きだし、そして、ネロやネロ晶が好きな人たちのこともすごく好きだなと思いました。ちょうどこの頃ネロ誕もあったりなんかして、この話を、真摯に終わらせたいと思うようになっていました。そうして書いたのが、最終話「摂氏一万度の蜉蝣」です。

 

「どうしたら、良かったんだろうな」

「大事にしてたものが嫌いになるなんて。……そんなの、嫌だろ」

せっかく走り出したのに、やっぱりうまくいかなくて。一度は燃えかけたネロの衝動がまた冷めていくシーン。このシーン、入れるか悩みましたが、入れました。直前で踏み留まっちゃうネロをちゃんと書いた方が、ネロに誠実だと思って。

 

だってネロの料理は、世界一おいしいんですから」

上の方にも書いたのですが、これは当初プロットにはなくて、最後文章起こしするときになって初めて、晶ちゃんが喋り出してくれたセリフです。免罪符だった料理が、食卓が、最終的に2人を結ぶ最後の一押しになる……というのは、すごく納得感がありました。

 

マッチの先程に小さな炎でも、それは一万度に燃えるあなたの炎。夜闇を照らし、惑う私を引き寄せ灼いた、何より熱い、青い炎。

そして何より、この一文を書けて良かった。

ネロ、雨の街のストーリーのせいか、料理人の設定のせいか、なんとなく水属性が強い人だなと思っていました。「泉」「ポット」「匙」みたいな。「壺」とかもかな。こう、掬いあげた中に溜まっている水、みたいな印象がずっとあったんです。「不足を埋める」みたいな、形の自在性のせいもあるかもしれない。

でも、このお話のネロは、炎属性で書けました。淡くて柔らかいように見えて、その実、熾烈な青い炎っていう……。最終話のタイトル「摂氏一万度の蜉蝣」も、うまく締まった気がしてる。甘くて柔い青い炎。それに灼かれた夜行蛾。ベイビーブルーの誘蛾灯です。

 

 

……と。全話解説みたいなことをしてみましたが、いかがだったでしょうか?自分の作品を語るというのは、字書きとしてはちょっと痛ムーブかもしれないんですけど、言いたいこととしては、私自身このお話を書きながら、読者の方と交流しながら、色々とネロについて思いを馳せることができて、とってもよかったってことです。このお話がなければ、こんなにネロのこと考えなかっただろうなと思うし、皆さんの声がなければ、四話も書けなかっただろうなと思う。だから、素敵な機会を本当にありがとうございました。

 

そして何より、私もす〜〜ごくネロ晶ちゃん好きになったんですよね。だからこれからも、ネロ晶書こうと思いますので、ぜひまたその時は、どうぞよろしくお願いします!

  

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氷の街でブラッドリーのオタクが500000000人増えた

(9月17日Privatterの再掲)

 

氷の街、ブラッドリーのオタクが500000000人増えたでしょ。

 

試しに「ブラッドリー」でTwitterパブサしてみてください、こんなにもブラッドリーへのラブコールが溢れ返っているんだから間違いないです。 うっかり忘れかけていましたが、北の魔法使いってやっぱりやべえ奴らなんですよね。氷の街はたった6話でそれを見せつけてきやがった。(北の国特有のクレイジー)(瞬足)(コーナーで差をつけろ)

マーシアの実の話、ぞくぞくしませんでしたか?子宝の実を植えながら、人が集まったら街ごと捨てるんですよ??? なあにその人心失ってる感じ。【巣作りしちゃ飽きて捨てる。まだ虫の方が情がある】……人間の生き死にのサイクルを、植物とか昆虫と同じように語っちゃう感じ、ほんともう北ってやばいクレイジー

 

……の、はずなんだけどさ。

 

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「ちっ……。」って。だいじなとこで舌打ちしてくれる君。解釈一致すぎて500点。

 

限界クレイジーな北の国で、唯一(?)人間に近しい感性をもってるブラッドリーの兄貴分な一面。 でも、誰にでも優しいわけじゃなくって、生き延びるため足掻いた奴にだけ寵愛を与えるっていう、彼の美意識。 そして、「守ってやる」じゃなくて「盗賊にしてやる」……つまり、結局純粋な庇護をくれるわけじゃないっていう、北らしい厳しさ。

様々なブラッドリーの良さみが、余すとこなく表されてる良ストでした。う〜〜ん、渋くてカッコいいね、ブラッドリーくん。

 

「ブラッドリーや。そなたはいまだ若々しいのう。己の心や、己の力が、いずれかの運命に及んで、運命を変えられると信じておる。」

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……っていう、ホワイトのセリフについて。 まず個人的に「違うな」と思うことがあって、それは、ブラッドリーは「誰かの運命を変えたい」とは思ってないってことです。だって、ブラッドリーが変えたいのは「自分の運命」だから。

ブラッドリーは、「自分の運命を変えようと足掻く馬鹿」のことを愛するひとです。ブラッドリーは、例の子供の運命を「変えてやりたくて」救おうとしたわけではなく、そんな馬鹿のことが好きだから、救おうとするんです。たぶん思考回路が根本的にホワイトとは違ってるんだと思う(多分ネロもこんな感じで拾ったんやろね)。

……だけど。 彼は結果的に、「他の誰かの運命を変えて」しまっていると思います。例えばネロ、例えばゴーマンさん、そして盗賊団の皆さん。エトセトラエトセトラ。

つまりブラッドリーという人格の一番のヤバ・ポイントは、 ブラッドリーは、誰かの運命を変えようとせずとも、彼の生き様に巻き込む形で、人の運命を狂わす男だってことです。ブラッドリーはあくまで「自分のために生きてる」くせに、それを見る他の人たち(ネロとか)は、「彼に並べるように生きたい」と思うようになってしまうんです。だからみんなブラッドリーにクソでか感情抱いちゃうわけ。分かってんのかな?この罪の重さ。

 

本当は、ブラッドリーはその現実をちゃんと自覚して、責任を感じるべきだと思います。……でも……奴は鈍感なので気がつかないんですよね。ゴーマンさんがそうだったように、その命を燃やし切るその瞬間まで、ブラッドリーは愛情に報いないんです。なんせ気がつかないので。

だから、彼の鈍感さについては、「いまだ若々しい」と言ったホワイトのセリフがその通りだな、と思います。 兄貴なのにガキなんですよ、ブラッドリーくんは。キレそう。 (ちなみに私の2020年もお前に溶けてんだよ責任とってくれ)

 

ホワイトへの印象(4)

「俺がホワイトならまっぴらごめんだ。だが、俺がスノウなら、同じことをするかもしれねえな。」

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これさあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

前半のセリフは、まあ分かるんですよ。ブラッドリーは、「命の散らし方」に、すごい美学がある人なので、それを他人の手でめちゃくちゃにされるのは嫌なんでしょうね。死んだと思ったのに(ちゃんと覚悟して死んだのに)命を繋ぎ止められるだなんて、美学を汚された気持ちになるんだろうな。

だけど後半、後半のなあ……。 「同じことをするかもしれねえな」=「失いたくないものを失ってしまったら、その命を繋ぎ止めることをするかもな」っていう台詞。 確かにブラッドリーは、なんだかんだで執着心のある男だと思います。「死んだ?じゃあさよなら」……なんて冷たいことは、絶対できない男ですよ、ブラッドリーは。

でもなんだろう。 ブラッドリーが“その可能性”について、思考を巡らしたことがあるのかと思うと、すごく心が苦しいんですよね……。

 

「繋ぎ止めたい命」が誰か?っていうのは、それぞれの性癖嗜好に照らして解釈して良いと思うのですが、とにかく、そういう重要大切なものを手放す可能性について、一瞬でもブラッドリーが考えているという……その事実がもう、なんか、めちゃくちゃに苦しくて情緒が馬鹿になっちゃう。

いやなんで?君は超絶鈍感男の筈でしょ?? 君は……君は幸せなことだけ考えててくれればいいんだよ……おいしいごはん食べて、笑っててくれよ……。 (でもそういえば拙作くしゃみトリップシリーズは、晶ちゃんの命をこの世に留めようとするブラッドリーの話でしたね……もしか、解釈一致してんのか?頭回らん……)

 

下ネタ

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……えっちすぎん??????

 

 

 

現場からは以上です。ありがとうございました。

 

ムーンマーガレットをきみへ(ネロ、お誕生日おめでとう)

 

9月8日。ネロの誕生日。

折角のとくべつな日なんだから、彼をお祝いするハッピーな記事を、絶対に書こうと決めていた。幸い、我ながらおもしろい題材も思いついていたから、あとはそれなりに時間をかけて、ネロを語れば良いだけのはずだった。

 

……けど、全然ダメだった。どんだけ書いても、書いても書いてもまとまらない。むしろ言葉を尽くせば尽くすほど、ネロの本質からどんどん離れていってしまう気すらした。下手くそな言葉とつまらないネタだけが上滑る文章。それを推敲するのはとにかく最悪の気分だった。

「ネロの何が良いのか」……ただそれを語りたいだけなのに、全く言葉がままならない。まほやくにハマって数ヶ月、それなりにネロのことは分かっていたつもりだったけど、本当は全然理解できていなかったのかもしれない……その事実がさらに私を落ち込ませる。

 

結局、最初の原稿は全部封印してしまいました。だからここから下に書いてあるのは、初心にかえってネロに向き合うしかなかった、ぼろぼろ限界オタクの末路の記録です。まとまりもなければ結論もない。ネタを仕込めてないから、本当に面白くもない。

……でも、わかりたかったんだよな、ネロのこと。ネロを諦めきれないから、今もキーボードの前から離れられないでいる。

 

 

ネロの親愛ストーリーを読むとき、何故か息を止めてしまう

 

ネロの親愛ストを読むときは、何故か今でも緊張してしまう(ちびちゃんのモーションが可愛いことだけが心の支えだ)

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特にネロの部屋に踏み込む5話からは、正直、指が強張ってしまう。

 

無視されりゃ寂しくて、求められりゃ気詰まりだ。人の近くで生きられないくせに、人から遠ざけられると心が千切れそうになる。

膜を通してるくらいが、この世界は丁度いい。俺にとって膜は料理さ。料理を求められて、差し出すくらいが丁度いい。

(親愛ストーリー・10話)

 

……ああ、やっぱり好きだ。

都志見先生の言葉の選び方も、並べ方も全部好き。ひたすらに心がぎゅっとなる文字の並び。優しくて綺麗で、とにかく切ない。

 

ネロは他人に失望しながら他人に期待することがやめられないタイプなので、それが料理を提供して受け取ってもらうという行動になっている感じです。

(spoon.2Di・キャラクター制作秘話コメント*1

 

「料理を作れるから」必要とされるし、「料理を作るから」人の近くで生きられる。……ネロは、誰かと生きるために、明確な理由が必要な男の子です。そしてその「理由(=料理)」を盾にして、ネロは直接誰かを求めず、直接誰かに求められないように生きてきました。傷つかず、傷つけないための、彼の処世術です。

 

でも。ネロをこういう一面だけで語るのは、なんだか勿体無いんですよね。だってこれだけだったら、『優しくて、不器用で、ちょっと繊細な男の子』じゃないですか。……違う、ネロってもっと「色々」ある。ネロはただの「繊細な男の子」じゃない。

 

……例えば、

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突然自分の料理をどやり出しちゃう、お茶目なネロとか。

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過去をチラつかせてくる、やんちゃなネロとか。

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……こういうズルいネロも、ネロで、

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それからこれも。これもネロだ。

 

私は、ネロの気さくな表情が好きだ。にかっと目を細めて口端を上げる、いたずらっこなネロも好きだ。だから、『優しくて、不器用で、ちょっと繊細な男の子』だなんて、そんなテキトーなひとことで、どうしてもネロをまとめたくない。ネロの魅力って、ネロの美しさって、そんな薄っぺらくなんかないはずなんです

 

 

ネロの深淵は数百年の時を超えて

全賢者様が察していることですが、ネロの魅力を深めているのは、盗賊団時代の過去エピソードです。だからネロを理解したいなら、ブラッドリーに話を聞くのが手っ取り早い。本来は、そのはずなんだと思います。

しかしブラッドリーって、本当の本当の本当に、ネロのことをわかってないんですよね。私の本性はブラッドリー推しオタクなので、だからこそ、ばしっと言ってやります。「鈍感にもほどがある」

……だってブラッドリーは、「ありがたみをうまく示せなかったから」「雑に扱ってしまったから」、自分からネロが離れていったと思ってるんですよ?……確かに、ブラッドリーはガサツな男です。でも、間違いなくそれは直接的な理由じゃない。だって、だって。

 

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……ただそれだけの理由で、こんなに苦しんでしまうこと、あるわけないじゃないですか。

 

ネロはブラッドリーに料理を褒めて欲しくて盗賊団にいたわけじゃない。ありがとうって言われるためだけに盗賊団にいたんでもない。優しく扱ってもらうために盗賊団にいたんじゃない。

ネロがして欲しかったのは、ネロがしたかったのは、きっとそんな単純なことじゃない。

 

……ネロが本当にしたかったのは、たぶん。

 

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認めてもらった「俺」と、恥ずかしくねえ「俺」。ブラッドリーはかつて、「ネロの料理」じゃなくて、ネロ“自身”への評価をしたんです。そしてネロは、お前に見合う男になりたいと、自分“自身”について願ったんです。

 

……この頃のネロは、料理を膜にしなくてもよかったんだ。人の近くで生きて眠って、ご飯を食べて、望んだ誰かと運命を共にする。この頃のネロは、それができたんだ。

きっと本当は、ネロはそれが好きなんです。誰かのそばにいて、誰かに触れて、ささやかな幸せを共有できる価値。かつて失ってしまったその幸せを、ネロは今も、ずっとずっと欲してる。

 

 

いつか手にする「ひとつ」と「すべて」

5ヶ月前。公式がネロに冠したのは、『諦念』という言葉でした*2。私はこの時初めて知ったのですが、『諦念』という言葉には、「諦めること」のほかに、「真理を悟り、迷わない心」という意味があります。

ネロの『諦念』はきっと2つ目の意味です。半分は個人的な祈りが混じっているかもしれないけど、私はそう思っています。ネロはまだ、誰かに求められる幸せも、誰かと生きる幸せも、諦めてなんかない。だって、“相棒を名乗って、恥ずかしくねえ男でいるよ。絶対に。”って言葉。あれは間違いなく《約束》じゃないですか。でもネロが今も魔力を失ってないってことは、“恥ずかしくねえ男でいる”ことを、ネロはまだ諦めてないってことです。

 

そうだ。ネロは諦めてない。これだけ悩んで苦しんで傷ついてぼろぼろになっても、誰かと生きることをネロは諦めてない。

親愛ストーリーに心を戻せば、「揺らぐ存在の狭間で」ネロは賢者の手を握るのです。繋がることを諦められないから、やっと手を延ばして、その指先に触れる。言葉よりも台詞よりも先に、心の在り処を体温で探る*3。密やかに、でも烈しく。彼の切望と祈りが、この夕暮れの部屋には確かにある。

 

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……綺麗だなあ。

本当の本当に、綺麗だと思うんです。

 

 

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……ネロはこんなこと言ってたけど、「無駄なんかじゃない」って一番知ってるのはネロのはずです。盗賊団での日々も雨の街での日々も全部無駄じゃないって、一番祈ってるのはネロのはずなんです。

そして、これから過ごす魔法舎での毎日だって、きっとそうなんだ。今日も明日も、全部きみのかけがえない1日になっていくんだよ


《アドノディス・オムニス》は、ひとつは全てを学ぶため」

『諦念』は、真理を悟り、迷わない心」

ひとの人生の何倍も生きて、ひとの何倍も悩んで傷ついたきみが、いつかその手で「すべて」に触れる瞬間。その瞬間を、私たちは見られるのかなあ。

……見届けたいな。だってネロは、絶対幸せになるべきひとだから。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

ああ、もう少しで日付が変わってしまう。悔しいけど、これ以上推敲する余裕は無さそうです。

当初の原稿を捨ててから、それなりに足掻いたつもりだったけど、結局全然まとまらなかった。ネロのかっこいいところ、美しいところ、綺麗なところ、可愛いところ。もっとちゃんと叫びたかったんだけど。

特に可愛いところは全く書けなかった。仕方ないから可愛いスクショを貼る。かわいいね。

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……来年の今日、またこういう記事を書けたらいいな。この記事はずいぶんボロボロだけど、それまでは残しておこうと思います。

 

 

お誕生日おめでとう。

これまで生きていてくれてありがとう。

どうか、ネロの新しい一年が、もっとたくさんの幸せに包まれますように。

 

 

最後に。

大好きなアルバムから、とっておきの一曲を。

‘愛をもっと、愛をもっと
 
 
 
 
‘愛をもっと 愛をもっと’って
 
暗闇でずっとキミの手を 探してんだ
 
‘いつかきっと いつかきっと’って
 
悲しみをそっと飲み込んで うたいたいんだ
 
 
 

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*1:spoonのまほやく特集は本当に素晴らしいので、続きは是非買ってください

*2:https://mahoyaku.com/special/aj2020/

*3:まほやくの都志見先生は、親愛の証拠を「手を繋ぐ/握る」で表す傾向があるようです

コメントがえし(〜8月31日)と9月からのまほやく

こんばんは。たいらです。

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いつの間にか夏が終わり9月、皆様いかがお過ごしでしょうか。

暑さのせいもあり、8月は筆が乗らない日もあったのですが、皆様の感想・コメントのおかげでなんとか生き延びることができました。本当にありがたいことです……🙇‍♀️🙇‍♀️

 

くしゃみトリップシリ〜ズ

「今日も今日とて、くしゃみトリップ」第7話を書きました。前話(ネロと星屑糖とりに行くやつ)からずいぶん期間があいてしまいました……。

#8 今日も今日とて、くしゃみトリップ【第七夜】 | 今日も今日とて、くしゃみトリップ - 平の小説シリ - pixiv

くしゃみトリップシリーズの最新話読みました!!!!!こんなにも素敵なブラ晶をありがとうございます…ミチルも出てきてほっこりしました。最高です。

コメントありがとうございます!このシリーズには、いつか絶対ミチルに出てもらいたいと思っておりました……ほっこり喜んでいただけて嬉しいです☺️    にしても、可愛いですよねミチルくん。むっとしてる顔が大好き……。

全ボタン100回ぐらい押したい。。。素敵な作品をありがとうございます

私も100回くらいお礼言いたい。。。!!読んで頂きありがとうございました!是非また遊びに来てください✨

ミチルとブラッドリーの組み合わせめちゃくちゃ好きなんです…え、頭の中見えました?? バトルシーンも細かく表現されていてスムーズに脳内再生できました 書いてくれてありがとうございます😭🙏✨

頭の中、覗いちゃったかもしれないですね……💡 私もミチルくんとブラッドリーのコンビ大好きです!

バトルシーンについての感想もありがとうございます!まほやくではなかなか機会に恵まれないのですが、バトルシーン書くの大好きなもので……💦

くしゃみトリップ、最新話読みました……! ほのぼのからアクションも書けるたいらさんの技術にすごいと感動するばかりでした。 来てくれるとわかってるし信じてるのにすごいどきどきしました! ブラッドリーとミチルの共闘もめちゃくちゃかっこよくて、怖くても魔法使い達の賢者として立ち上がる晶ちゃんが本当にカッコよくてすきです………………! 終わったあと、ブラッドリーに抱きしめられたところでとても安心しました;;; なによりも先に晶ちゃんのことを抱きしめてくれるブラッドリーが優しくてかっこよくて愛しくて胸がいっぱいになりました………… ネロとの話のことも気になるのでまた続き楽しみにしております! めちゃくちゃな猛暑日が続いていますので、水分とって体調気をつけてくださいませ。

感想ありがとうございます!今回は、ブラッドリーだけじゃなく、晶ちゃん自身のカッコよさも書きたかったので、そう言って頂けて嬉しいです!

…………ブラッドリーの隣に立って勇気をもらうミチルも、隣に立つブラッドリーの眩しさに目を細めてしまうネロも、どっちの気持ちも偽りないものだなあって思っているんです。これからのくしゃみトリップ……特にネロとのエピソードでは、その辺りの関係性を描けたらな、と思っています😌

 

大人向けシリ〜ズ

ありがとうございます。幸せです。

幸せおすそわけできて嬉しいです〜〜!疲れたときには(元気なときも)、また温室に遊びにいらしてください☺️🌸

ネロ晶めっちゃ興奮しました!!!

シーサイドモーテルのネロ晶ちゃんですかね……?どきどきしていただけたらとっても嬉しいです……!個人的にもお気に入りのシチュエーションです🌊✨

 

ブネ晶シリ〜ズ

好きです!!!!!Twitterからたどり着きました!素敵なお話ありがとうございました!!

わ、Twitterから‼︎ ご縁ですね……!たどり着いてくださりありがとうございました!😭✨これからもブネ晶推進してまいります✊

 

ベイビーブルーの誘蛾灯

「魔法舎麦茶セ選手権優勝のネロ」とかいう限界ツイートから生まれてしまった本作ですが、皆様のリクエストやコメントに支えられ、全4話のシリーズものに発展しました。8月は第2話・第3話を更新し、残すは最終話のみ…というところまできています。

#魔法使いの約束 #まほやく男女CP ベイビーブルーの誘蛾灯・上 - 平の小説 - pixiv

雰囲気めちゃくちゃ好きです

ありがとうございます〜!まほやく本家の雰囲気とはちょっと違った感じになっておりますが、お楽しみ頂けていたら何よりです…!🌙

ベイビーブルーの誘蛾灯、続きが読めると思っていなくて飛び起きて一気に読んでつづくかもの文字に心臓を停めました………… ボロアパの一室で、初めて夜を越すのに絶対に手を出さないでいるネロの胸中と、嵐のような晶ちゃんの胸中がどうか凪いでくれたらいいのにとはらはらしながら追いかけました。早くお互いの感情が繋がればいいのにとお節介BBAとなりそうです……ネロの感情もまだなにもわからないのに、触れる手もかける言葉も優しいのはずるいですね… 夕飯食べたら、もうそういうことは飲み込まれてなかったことにしてしまうの寂しいと思ってしまいつつ、この後の2人ももし見届けられるなら嬉しいです(むりはしないでくださいませ……!)

第二話(「夏の嵐について」)の感想頂きました。「初めて夜を越すのに絶対に手を出さないでいるネロの胸中と、嵐のような晶ちゃんの胸中がどうか凪いでくれたらいいのに」このお言葉があまりに美しすぎて………………😭😭😭 拙作に、こんな素敵な言葉を寄せて頂けて、本当に嬉しいです。ありがとうございます…!(それから、出身県が同じかもとのこと!すごいすごい、めちゃくちゃご縁を感じます🍎)

誘蛾灯、すごいお話が動いて……ネロが晶ちゃんの名前を呼んでくれることがこんなにも尊くて嬉しくて切なくてぎゅ、となりました。 出てきてしまった感情も、それを受けたネロの行動もあぁ、うそええ…………と呻きながら読んでおりました…… 歳をとる、その言葉にドキドキしてしまいました……もしかしてと思いながらこの先の物語がどう動くのか、ネロと晶ちゃんが選んだ先を見届けたいと思います。 次回が最終回という事で、とても楽しみにしております。さらに別なシリーズも動くとの事でとても楽しみです…… 暑いので引き続き無理をせず、ご自愛くださいませ。

そして第三話(「へたくそな恋について」)の感想頂きました。2人の気持ちに寄り添って読んで頂けて、とってもありがたいです……!

ついに溢れてしまった晶ちゃんの言葉と、手を取り走り出すネロのシーン。……ちょっとベタかなあと思いつつも、この展開以外しっくりきませんでした。ベタなのも、カッコつけきれないのもネロっぽいなって思って。

誘蛾灯は次回で一区切りとさせて頂こうと思っていますので、あと暫し、2人の物語を見守って頂けたらと思います!🙇‍♀️ (9月中には更新できるよう頑張ります!)

ネロ晶いいですね!最近調べ始めたばかりでしたがドキドキです……👏

コメントありがとうございます! ……ですよね。ネロ晶、ドキドキしますよね……!😭

繊細さの中の熾烈さというか。人には言えないぐじゃぐじゃの気持ちを、そっと手と手で渡し合う感じというか。そういう、秘めた激情がにじむネロ晶が好きです(突然のポエム)。

全部最高です!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!

こちらこそ!!!!ありがとうございます!!!!!!!!びっくりマークたくさん嬉しい!!!です!!!!!!!

ベイビーブルーの誘蛾灯拝読しました……!!!!好きです……😭 このシリーズ、もしかしたら悲しい終わり方になってしまうのでは……と覚悟をしながら拝読していたのですが、賢者さんもネロも、お互いに引いた線を踏み込んでくれてよかったです……😭最後のお話がほんっっとうに楽しみです……!!! ネロの気怠さや、誘蛾灯というモチーフ、夏の夜の風のような生ぬるい空気感など、何もかもが色気があってとても好きです。 ネロの気怠さは彼の持つ魅力の一つなんだな……と改めて思いました……。 いつも素敵な作品を本当にありがとうございます……!執筆活動をひそかに応援しております!!!

「もしかしたら悲しい終わり方になってしまうのでは……と覚悟をしながら拝読していたのですが」……このフレーズを読んで、衝撃で泣きそうになりました。コメ主さんが、この世界に寄り添ってくださってることが嬉しくて。そしてきっとネロ自身も、そうなんだろうなと思ってしまって。

「いつか何か悲しいことが起こってしまうかもしれない」って、漠然と覚悟しながらも「まだちょっとチャンスがあるのなら」と期待するのをやめられない。そんなネロに、そして、ネロ達を見守ってくれてるコメ主さんに、幸せを届けられるような最終話にしようと思いました。

素敵な感想、ありがとうございました……!

 

ブログ

また、狂ったオタクの狂ったブログもちまちま更新中です。

考察記事最高でした!部屋の考察も料理の考察も読み応えあって楽しい気持ちになれました。ブラッドリーのことも更に好きになりました。どうもありがとうございました!またいつか記事が読めるのを心から楽しみにしています!

ありがとうございます!😭 少しでも、ブラッドリーのことを(もっと)好きになって頂けたら、それが何より嬉しいです……!是非また遊びにいらしてください!✨

本当にブラッドリーのことが好きでキャラクターについてよく考えている文章でした...

も、もったいないお言葉です……!💦 所詮オタクのチラ裏ですので、気軽なお気持ちで読んで頂けると……!!

でも、お褒め頂けてとても嬉しいです。ありがとうございました!

いつも作品楽しく拝見しております。作品の感想とは別の用件で申し訳ないのですが、以前たいらさんのブラッドリーの部屋にベッドがない、という自由研究の記事を大変興味深く拝見しておりました。そこに今回の魔法舎実装により、ブラッドリーの部屋を見てみると……本当に…ベッドがない………とめちゃくちゃ感動しまして、どうしても伝えたく思い、これを綴っています。本当にないんかい!素晴らしい研究をありがとうございました!失礼しました!

本当にないんかい!(復唱)

公式の間取り見て、私もたまげました。自分で書いといてなんですが、本当に無いんですね、ベッド……。

しかし、魔法舎機能は本当の本当に神アプデでしたよね。まだブラッドリー部屋しか入りびたれていませんが、早くみんなのお部屋も堪能したいです!まほやく楽しい……

 

魔法舎実装からの、「はど欲」革命。

そして。ブラッドリーの魔法舎セリフの一つ、「はあ……どうして欲しいんだ?」が最高すぎてひっくり返りました。ここで語ると長くなっちゃうのでやめますが、セリフもシチュエーションもボイスも完璧すぎて、ガチで個人的大革命。うっかりSS書いてしまうレベル。

5/16 ≒ 31.2% - 平 - g.o.a.t

最高のブラ晶ちゃんをありがとうございます!たいらさんのまほやく作品の全てが好きです!これからも陰ながら応援しています!

ありがとうございます!初めてのブラッドリー一人称SSで、四苦八苦しながらの執筆だったのですが、楽しんでいただけてたら幸いです!全部好きだなんて嬉しいな……これからも頑張ります!✨

 

 

 

8月のコメント返しはこれでおしまいです。

本当にありがとうございました!!

……ここからは(長いしあんまりおもしろくない)雑談です

 

 

 

 

優しくて心地良い、魔法使いの約束の世界で

8月、まほやくの月間売上は2.55億円だったらしい。女性向けゲームアプリの中では5位につける、存在感ある数字だ。

だけど、「爆発的に盛り上がってるか?」と言われると、そうでもない気がする。どちらかといえば華やかじゃなく、地味に売れ続けてる印象だ(でもちゃんと売上は概ね右肩上がりだ)。

この、メジャーなのにマイナー、みたいなちぐはぐさが、まほやくの面白いところ。売れてるけど、まったり。そんな絶妙な空気感。……これは一重に、運営・開発の皆様の、ユーザーフレンドリーな対応の積み上げでできていると思う。

 

まほやくのシステム改善・不具合改修スピードは、ちょっと目を見張るものがあるし、キャラクターみんなに見せ場を作る、贔屓の無いストーリー・エピソード作りは見事だ。また、必要以上にユーザー同士を競わせない(射幸心を煽りすぎない)ユルさと、やり込み勢向け要素(育成のバリエーション)の余地を残すバランス感も面白い。それから、CP嗜好なしさんにも、男女CP好きさんにも、BL好きさんにも、夢女子さんにも、とにかく全方位に「効く」テキスト作りも上手だと思う(私はブラ晶ネロ晶で物書きしてるから、まずはそういう視点でストーリー読むんだけど、一読した後、「ああこれ、ちゃんとブラネロの民も読めるテキストだ」ってよく感動している)。強いていえば「育成」が難しそうに“見える”っていうのが弱みだったけど、それも最近のアプデでオート周回が最強になったから、大きな問題ではなくなった。

昔どこかで、「女性(女子)向けに流行らせるには、女性(女子)の“嫌”を取り除くことが必要だ」という話を聞いたことがある。これまでのまほやくは、多分それを地で行っていた。つまり、触っていて「嫌じゃない」感じ。その感じが、なんとなくまほやく全体のノリ(都志見先生の物語の雰囲気)と合致もしていて、ブランドイメージとしても良かった。

 

……けど、魔法舎の実装を革切りに、「きっとまほやくはここから攻めフェーズだな」という潮目の変化を感じてる。「“嫌”を取り除く」んじゃなく、「“好き”/“欲しい”を積極的に作っていきます」という感じ。今月からはグッズ・カフェなんかの、オフライン展開も一気に本格化するし、2ヶ月ちょい後には1stアニバも控えてる。3クォーターかけて種まきした土壌で、今からちょいと暴れますよ、というフェーズ。

私は、ブラッドリー担当である前に魔法舎箱推しだし、何よりまほやく激推しなので、このままどんどんまほやくには儲かって欲しい。そんでまほやく作ってる人たちがたくさんおいしいご飯を食べられるといいと思ってる。だけど一方で、この「絶妙な空気感」が、ずっとこのままであって欲しいと思ってるとこもある。だって、めちゃくちゃ居心地良いからさあ。

 

当然、私はいち消費者でいちオタクなので、そのためにできることとかはそんな無い。ガチャ回してグッズ買うくらい。だけど、「これが楽しい」とか「これが滾る」とか、「これがエモい」とか、そういう些細な幸せのリポストだけは、環境が変わったとしても、変わらずにし続けていたいなと思う。

最近思うけど、そういうプラス方向の文章って、いわゆる“バズり”が起きにくい (普段小説二次創作は読まないが、批判系noteは読む・しかも共有して意見まで言うって人は、結構多いんじゃないか?)。字書きとしては寂しい話ではあるけど、それが事実なら、プラス方向の文章は数があってナンボ、なのだと思う。

そして、完全に個人的な想いだけど、何よりやっぱりまほやくは、「しんどいよ!」ってnote文より、二次創作小説やプレゼン資料の方が読まれるジャンルであって欲しい。なんなら、「覚醒キャラの新モーション可愛い〜」みたいな、ちょっとしたツイートが一番読まれるジャンルであって欲しい。そのユーザー間のポワポワした感じが、「絶妙な空気感」の一端なんじゃないかと思うから。

 

攻めフェーズを迎える今だからこそ、あえて今までと変わらずに、好きなものを好きなだけ、ちゃんと好きと言いたいな。まほやくでは、斜に構えず真っ直ぐに、「楽しい」「好き」を発信してたいな。

長々書いたけど、これはそういう雑談でした。

 

 

……そしてね。そういう主張にかこつけて。

 

 

11月のエアオンリー申し込みました!!!!!!!

詳細はまた後ほどご連絡しますが、是非遊びに来てください!(露骨な宣伝)

 

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【高円寺のあのお店】ごはん写真レポ ※随時更新

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※最終更新:21年10月3日
高円寺にある、通称・ネロの店のごはん写真をまとめるだけの記事です(随時更新します)。

お店の全体的なレポートは↓記事でまとめていますので、良ければご覧ください。

blessyou.hateblo.jp

 

■コペルト・小料理系

※コペルト(お通し)は300円です

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写真上:6月コペルト・オリーブとグリッシーニ

写真左:大人の燻製ポテサラ 山わさび添え(限定メニュー)

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コペルト:サバのリエットとケッパーベリー

(日によって、バケットの上に乗ってるのがアンチョビだったりチーズだったりする)

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3月コペルト:菜の花のオーブンサンドとピクルス

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5月コペルト:子玉ねぎのバルサミコソースと、
ジェノベーゼポテト

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5月コペルト:にんじんのペーストとケッパーベリー

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6月コペルト:かぶのクロスティーニと、コリンキーのピクルス

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10月コペルト:鯖のペースト(下は卵白)と蓮根のマリネ

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揚げトウモロコシ 〜アンチョビバター〜(限定メニュー) 

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白レバーのムース

 

チケッティ

小皿料理。盛り合わせでも頼めるし、単品でも頼める。

ネロの得意な魔法は、「細かいのを一度にたくさん」。チケッティ盛り合わせはネロの概念。

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チケッティメニュー例

この中だと、かぼちゃのマリネが一番好き。

 

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チケッティ盛り合わせ2人前

かなりお腹いっぱいになる。豪華!

 

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チケッティ盛り合わせ1人前

他にも色んな料理を注文したい日は、1人前を2人でシェアするのでも十分かも

 

■肉料理

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サクサク骨付きフライドチキン(限定メニュー)

「美味い!俺はこの料理を作り出したやつこそ天才だと思うね!」

 

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ローストポークサングリアソース(限定メニュー)

 

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牛ハラミのグリル(100g)

これ超おいしかった。。。

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牛ハラミのグリル(200g)

切数変わらず、サイズと厚さがUP

 

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大仙鶏もも肉の香草ロースト(300g)ディアボラソース

 

■その他お食事

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青唐辛子のチーズオムレツ(限定メニュー)

ネロの得意料理はオムレツ(復唱)

 

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チーズオムレツ(限定メニュー)

 

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ジェノベーゼ

 

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牛すじ肉のラグー、自家製タリアテッレ(限定メニュー)

 

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パンチェッタとだだちゃ豆のリゾット(限定メニュー)

 

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パンチェッタと春野菜のリゾット(限定メニュー)

 

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マルゲリータ

 

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桜海老と春キャベツのpizza(限定メニュー)

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自家製ボロネーゼと蓮根のピザ(限定メニュー)

■デザート

デザート、全部絶品……食べてくれ。。。

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写真上:自家製ティラミス

写真下:濃厚チョコレートテリーヌ

チョコレートテリーヌは、胡椒つけて食べるんですよ(ふーん?)


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写真下:クレマカタラーナ

私はこれがお気に入り

 

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レモンクリームパイ(限定メニュー)

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カヌレ バニラアイス添え(限定メニュー)

 

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アフォガード

 

■テイクアウト

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写真右:チケッティ盛り合わせ1人前

写真左:夏野菜トマトソースのフジッリ(限定メニュー)

 

【メニュー表】

恒常メニューは公式HPから、限定メニューはTwitterをチェックで◎

公式HP:高円寺 イタリアン|IL DOGE イルドージェ

公式TwitterBacaro&Osteria IL DOGE (@ildoge_koenji) | Twitter

 

【その他】

営業時間については、お店公式Twitterを事前確認推奨です。

店内は、テーブル席、カウンター席、入り口付近の席の3つに分かれていますが、写真撮ったりお話したりを満喫するならテーブル席が良いかと思います。

 

【自由研究】ブラッドリーの元ネタ小説を読む夏

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推しのことがもっと知りたい(大声)。

オタクである以上、その欲望からはどうしても逃れられないものですが、「魔法使いの約束」には、それを叶えてくれる(かも)しれない、最大のテーマがあります。

それは、「魔法使い達は、文学作品を元ネタにして作られている」という事実です。

 

この話の初出はおそらく2019年11月の、浅沼さんと高橋さんのコメントです。

キャラクターが有名文学作品のモチーフであるところにワクワクしました。(オーエン役・浅沼さん)

魔法使いたちの名前は文学作品の登場人物から付けられてるとのことですが、ルチルとミチルは出典が分かり易くていいですな。(ミスラ役・高橋さん)

SPECIAL | 魔法使いの約束 公式サイトより*1

 

……情報の初出から半年以上、まほやく学会(Twitter)では、有識賢者の皆さまが盛んに「元ネタ」についての議論を交わしてくださっています。しかし、我が推し・ブラッドリーに関しては様々な説が乱立しており、未だ結論が出ていないように思えます。

そこで今回私は、ブラッドリーの元ネタと考察されているうちの2作品を実際に読んでみました。両作品について、

1)その本での『ブラッドリー』の立ち位置 

2)その本の内容と感想 

3)その本がブラッドリーの元ネタなのか? 

をまとめてみましたので、お付き合いいただけると嬉しいです。

一応前置きさせて頂きたいのですが、私自身は一切文学に明るくない、ただのブラッドリーのオタクです。小説の解釈等、誤っている部分もあるかもしれませんが、どうぞ、ご容赦ください……。また、小説の内容についてがっつりネタバレしますので、ご注意ください。

 

①フェッセンデンの宇宙(エドモンド・ハミルトン:1937,1950)

アメリカのSF作家による短編。37年版と50年版があるが,話の大筋は同じ。セーラームーン(セーラースターズ)のはるかとみちるの会話にて引用されることでも有名(?)な作品です。絶版ですが、中古でならAmazonでも買うことができます。

フェッセンデンの宇宙 (河出文庫)

フェッセンデンの宇宙 (河出文庫)

 

◆「フェッセンデンの宇宙」における『ブラッドリー』

「フェッセンデンの宇宙」における『ブラッドリー』は、この小説の主人公です*2。『ブラッドリー』は天文学者であり、なんと大学で教鞭をとっているのですが、正直この設定だけで飯が食えますよね。私は昔から言ってるんですよ、ブラッドリーに眼鏡を渡してインテリ風味にしたらオタクは5秒で落ちるって!

ーーそれはともかく。お話は10月のある夜、彼がフェッセンデン氏の屋敷を訪ねるところから始まります。

 

◆「フェッセンデンの宇宙」の内容と感想

タイトルにもなっているフェッセンデン氏とは、少々風変わりな天才天文学者です。彼の屋敷を訪ねた『ブラッドリー』は、フェッセンデン氏が実験室の中に宇宙を創り出してしまったことを知ります。フェッセンデン氏は、科学者としての好奇心から、その宇宙を自在にあやつり、気まぐれに文明や生命を滅ぼす「実験」を始めるのですが、『ブラッドリー』は激怒。二人は取っ組み合いの喧嘩になり、結果、彼の小さな宇宙は屋敷ごと爆発して無くなってしまいます。『ブラッドリー』はなんとか屋敷から逃げ出すことに成功しますが、次のような観念が、頭にこびりつき離れなくなってしまうのです。

われわれ自身の広大な宇宙も、はるかに大きなスケールで見れば、ちっぽけな極小宇宙にすぎないのではないだろうか? そしてそのひとまわり大きな宇宙に、われわれの宇宙を興味深い実験対象としかみなさず、われわれの反応を研究して楽しむためだけに、われわれの世界に破滅をもたらす超実験者がいるのではないだろうか? あの天井にもフェッセンデンがいるのではないだろうか?

◆「フェッセンデンの宇宙」はブラッドリーの元ネタか?

……うーん、正直なんとも……。というのも、小説内の『ブラッドリー』と、ブラッドリー・ベインに似通った部分は、あまり無いように思えるからです。しかし「月」がテーマの「まほやく」そのものは、このようなSF作品と親和性が高いですし、……個人的にはブラッドリーが雲の街で「宇宙鶏」の話をしてくれた印象が強く、なんとなく彼と宇宙を結びつけたくなる気持ちがあります(のちの料理機能実装で、「宇宙鶏」は「スペキャ顔の鶏」の意だと判明してしまうのですが)

 

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仮に「フェッセンデンの宇宙」がブラッドリーの元ネタだとすると、フェッセンデン(=“われわれの世界に破滅をもたらす超実験者”)は、きっと、<大いなる厄災>を意味するでしょう。「フェッセンデンの宇宙」の『ブラッドリー』のように、我らがブラッドリーが<大いなる厄災>の本質に気づいてしまうとか……今後のメインシナリオで、そういうシーンがやってくるのだとすれば、それはすごくアツいです。

 

 

では次の本。  

 ②ブラック・プリンス(アイリス・マードック:1973)

 イギリスの女流作家の長編小説で「黒衣の王子」とも。現在は絶版で手に入りづらい(私はAmazonじゃなくてhttps://www.kosho.or.jp/で書いました)。ところで「黒衣の王子」って邦題が色気マシマシで正直クソ好みである。

 ◆「ブラック・プリンス」における『ブラッドリー』

「ブラック・プリンス」における『ブラッドリー』は、やはりこの小説の主人公です。彼は58歳の売れない作家であり、この小説は、彼自身が彼の身に起きた事件について、獄中で手記としてまとめたものとして書かれています。

描写によると、『ブラッドリー』は背が高くて金髪碧眼の柔和な紳士なんだとか(まほやくに慣れてしまうと、58歳なんて年齢、正直何も問題ではない)(金髪碧眼のおじさまは寧ろアリ寄りのアリ)。この『ブラッドリー』が、「ブラック・プリンス」……“黒衣の王子”なのでしょうか?

 

◆「ブラック・プリンス」の内容と感想

本書はとても長い小説ですが、以下の3編に大別できます。

1)痴話喧嘩に巻込まれてドタバタ編(上巻)

2)禁断の駆け落ちでドキドキ編(下巻殆ど)

3)『ブラッドリー』の正体編(ラスト31P)

 

1)痴話喧嘩に巻込まれてドタバタ編

『ブラッドリー』58歳の夏、彼は、作品の執筆に集中するため、海辺の別荘を借りる計画を立てていました。しかし、昔からの友人で作家仲間でもある、アーノルドから、「妻を殺してしまったかもしれない」と電話を受けたことをきっかけに、彼の計画はめちゃくちゃになっていきます。

……実際のところ、アーノルドは妻を殺してなんかいなくて、盛大な夫婦喧嘩をしただけでした。けれど、その喧嘩を皮切りにアーノルド夫妻の仲は悪化。さらには『ブラッドリー』の元妻や『ブラッドリー』の妹夫妻までも巻き込んで、熟年夫婦たちの一悶着ふた悶着が始まるのです。

 

しかし、「“ブラッドリーにまつわる熟年夫婦問題”って、もしやブラネロなのでは?🤔」と期待するのはオススメできません。

なぜなら、この後なんと上巻約200ページ(!)が、この「中年男女が不倫したされた、あるいはW不倫されかけた」話に費やされ、しかも、(おそらく作者の狙いなのですが、)それが醜悪に見えるように描写され続けるからです。

語彙が貧弱で本当申し訳ないんですけど、個人的な感覚としては、人妻モノのAVの導入だけを延々見せられてるような感じでした(各方面に怒られるぞ……?)。

 

2)禁断の駆け落ちでドキドキ編

ーーが。下巻に入ると一気に物語は急展開を迎えます。なんと『ブラッドリー』は、アーノルド夫妻の娘・ジュリアンと恋に落ち、例の海辺の別荘に駆け落ちするのです。ちなみにこのジュリアンという少女、20歳である(おいおい!)。

二人の歳の差や、「友人夫妻の娘」という関係性を踏まえれば、この恋はいかにもな「禁断の恋」。しかし、上巻のどろどろとした愛憎劇とは対照的に、この一幕は非常に美しく、爽やかに描かれています*3

 

しかし、「“ブラッドリーにまつわる禁断の恋問題”って、もしやブラ晶なのでは?🤔」と期待するのはオススメできません。

なぜなら、この後の展開がひたすらに救いがないからです。ジュリアンの父・アーノルドは海辺の隠れ家を見つけ出し、ジュリアンヴェニスへ隔離されてしまうし、『ブラッドリー』がロンドンに帰ると、実の妹が自殺で死んでいるし、さらに、なぜかアーノルド夫人アーノルドを殺してしまっており、『ブラッドリー』はその罪を着せられて終身刑になってしまうのです。そんなひどいことある???

 

ーーさて。ここまで読んでくださった方は「結局、惚れた腫れたのハナシなんだなあ🤔」と思ったかもしれません。けど、下巻最後の31ページ、これまでの全ての認識が、ひっくり返されてしまいます。

 

3)『ブラッドリー』の正体編(ラスト31P)

冒頭で紹介した通り、この小説は『ブラッドリー』の手記としてまとめられています。しかし、小説の最後に、“『ブラッドリー』以外の登場人物”……例えばアーノルド夫人ジュリアンの手記が付されているのです。彼ら彼女らは思い思いに、一連の事件や『ブラッドリー』の事を語るのですが、それによればーーどうも、ここまでの『ブラッドリー』の手記は、妄想と作り話にまみれており、およそ真実ではないらしいのです。

 

曰く、

・『ブラッドリー』は精神を患っていた

・『ブラッドリー』は元妻と復縁したがっていた

・『ブラッドリー』はアーノルドに恋するホモセクシュアルだった

・『ブラッドリー』とジュリアンの出来事は、そのほとんどが作り話だ(!)

アーノルドを殺したのは、『ブラッドリー』だった

などなど。

ーーここまでくると、もう、何が本当で何が嘘なのか、全く分からなくなってしまいます。ただ、少なくともこのお話は、「金髪碧眼の初老の小説家による、悲しい愛の物語」ではなかったのです*4

 

◆「ブラック・プリンス」はブラッドリーの元ネタか?

滅茶苦茶に主観的判断であることは自覚の上で、「元ネタではないと思います」と言いたいところなのですが、一つ気にかかる点があります。それは、この小説全体の構成……つまり、『ブラッドリー』本人の語りと、周囲の人間の評価が大きく乖離していて、結局『ブラッドリー』の真実が分からなくなってしまう、という構成についてです。思うに、これは既に、ブラッドリーに起きかけている事実だと思います。

 

本当はブラッドリーは(北の魔法使いとしては)とり立てて強いというわけではなく、何度も死にかけながらここまで生き延びてきた男ですが、ほとんどの魔法使いや人間はそれを知りません。また、本当はブラッドリーは情に厚く、部下達のことを大切にできる男ですが、これもまた、ほとんどの魔法使いや人間は知らないでしょう。

何故か。それは一重に、ブラッドリーが不用意な弱みを見せない男だからです。

 

詳細は「盗賊のエチュード」の感想語り*5で既に書きましたが、彼は、彼自身の本当にナイーブな部分は決して人に見せてくれません。彼が見せるのは、「史上最強の大盗賊だ」と言い切る【強い姿】か、「運命を脱獄してきた」*6あるいは「これが俺の進化だ」*7と打ち明ける【整形された弱い姿】かどちらかです。

だから、ブラッドリーのことを知りたいと思った時、ブラッドリーの言葉をそのまま理解しても、多分その本当が分からないのです。

 

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じゃあ他人は正確にブラッドリーの描写をできているのか?……というと、そうでもないと思います。ブラッドリーの最大の理解者であるはずのネロですが、彼も未だに「なぜブラッドリーが命を焦がすのか」腹落ちできていません*8

また、詳細は描写されていませんが、スノホワフィガロに捕まり拷問された、あの「いい魔法使いキャンペーン」で、どれだけブラッドリーの尊厳が民衆の中で貶められたかはーー想像に難くないでしょう。尾ひれのついた悪い噂が、ブラッドリーには沢山あるハズなのです。 

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せめて、あのブラッドリーが捕まってしまった事件について、関係者達がちゃんと真実を話してくれたらあの時、フィガロ達はどんな思いでブラッドリーを捕まえ、拷問にかけたのか。あの時、ブラッドリーはどんな思いで拷問に甘んじたのか(部下達に危害が及ばないようにしたんだって、私は信じている)。そしてネロ、ネロは、あの時一体何をしていたのか。

 

……ということに想いを馳せると、「ブラック・プリンス」で『ブラッドリー』がアーノルドを殺害したと裁判にかけられて、真実がよく分からないままに終身刑となる、あのシーンが思い出されてしまうんですよね。考えすぎでしょうか……。

  

おわりに:この夏、みんなで元ネタ作品を読もう

さて、ここまで、色々と書いてきましたが、まだまだ課題は残っています。

①「マリオン・ジマー・ブラッドリー」(作家名)の作品を読む

 →元ネタはこの作家名である、という説もあります。

②「反転」可能性を考える

 →「まほやく世界は現実と反転している」という有名な学説があります

③他の魔法使い達の元ネタと併せて考える

 →「ブラッドリー←→元ネタ作品X」の関係性は、他の魔法使いでの関係性(例えば、「オズ←→『オズの魔法使い』」)と類似の可能性があります

 

私は、特に③が重要だと考えているのですが、さすがに21人全員の考察をする頭も体力も無く……賢者の皆様が、それぞれの推し魔法使いについて、元ネタを調べてくれないかな〜〜〜〜と他力本願な気持ちになっています。ので、興味を持たれた方は、是非夏休みのお供に、一冊読書キメちゃって欲しいです。ぜひ、是非。。。!

 

元ネタ一覧表は、東屋P(@azuma8p)さまがTwitterで公開されているものがわかりやすいかと思います。偉大な先駆者様です…!

東屋P on Twitter: "まほやく キャラ名元ネタ ほぼ確版 クロエ・ラスティカ修正 これでほぼほぼ確定かと思います… "

 

また、ヒースの元ネタ『嵐が丘』について語られている先行研究も見つけましたので、僭越ながら紹介させて頂きます。

【まほやく】元ネタ小説を読んでみる<『嵐が丘』とヒースクリフ>|ちくば|note

ヒースとシノの関係性、さらに厄災の傷に絡めた読み応えある記事でした。大変参考になりました……!(まほやくはわざわざ称号まで作ってニコイチ設定してるので、ニコイチ組の関係性で読み解くのは重要だよなあと思います。……どなたか、ここにネロの賢者様はいませんか!?)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

推しのことがもっと知りたい、ブラッドリー・ベインという男のことを何とかして知りたいという、そういう純な(邪な?)衝動で書いたせいで、小説の感想というよりも、単なる推し語りになってしまったような気もします。でも私は、沢山の賢者の皆様が元ネタ読書などを通して、いろんな形の愛を語ってくれるのを読みたいな……と切に願っています。

……とはいえ、現状、賢者様の感想を拾いづらいんですよね。。。誰か、良いタグ作ってくれないかな、#まほやく文芸部 みたいな。

ーー以上、ご清聴(?)ありがとうございました。

 

 

blessyou.hateblo.jp 

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*1:ちなみに浅沼さんは、つい先月末発売のspoon.2Di vol.64内のキャストインタビューでも、「キャラクターは名作文学をモチーフに作られている」旨について触れてくれている

*2:ブラッドレイとする訳もあるらしいですが、綴りがBradleyなので実質同じ

*3:駆け落ち用の生活用品をこっそり揃えたり、別荘近くの海辺でとりとめなく小石を集めたり、穏やかな朝を平和な食卓と共に迎えたり、あるいは切実な夜を越えたりする。とにかく全てのシーンが美しく「みえるように」描かれている

*4:じゃあ「黒衣の王子」って一体何だったんだ?という問題への答えは、ちゃんと本文中にあらわされています。「暗黒の王」「暗黒の絶対者」「愛しかつ怖れた暗黒のエロス」……つまり、表現者の源泉となる(性的)衝動。言わずもがな、ここでいう「性的」は、実行為だけをさしているのではなく、生物的あるいは社会的生存の為の原理欲求みたいなところだと思うが。この物語は、不思議な手記をとおして、『ブラッドリー』が虚構(物語)を生み出すにまで至ったピュアな表現衝動をあらわしているのであり、もうとにかく、私の知っているブラッドリー・ベインの物語ではないんだと言いたいわけです

*5:https://blessyou.hateblo.jp/entry/2020/04/28/170036

*6:親愛スト

*7:盗賊のエチュード

*8:これは、決してネロの観察が甘いからなんかでは無く、もっとシンプルに、二人の行動原理が異なるからなんだと思います。ブラッドリーとネロの最大の悲劇は、対話が不足していることじゃない。価値観が根本から違うことです