新世界くしゃみラプソディ

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【まほやく】ブラッドリー自由研究帳

コメントがえし(〜9月30日)と、誘蛾灯全話解説

 

突然寒くなりましたね!たいらです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

(ブラッドリーくんは元気そうですが……

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9月も大変お世話になりました。いいね、ブクマ、リツイート、ひとつひとつが本当に執筆の支えです。本当にありがとうございます。

今月も、頂いたコメントお返ししていきますね。(返信不要のコメントについては載せておりませんがちゃんと読ませて頂いています!本当にありがとうございます🙇‍♀️)

 

はど欲の話めっちゃ好きですいつもありがとうございます。

こちらこそ、いつもありがとうございます🙇‍♀️

晶ちゃんへの感情に振り回されるブラッドリーを、私も楽しみながら書かせて頂きました! ……にしても「はど欲」、やっぱり良い台詞ですよね。。まほやくは公式がいつだって最大手😭

 

ブネ晶ちゃんの最高のエッッチで幸せが伝わってきて泣きながらブクマしました…!ありがとうございました!

こちらこそありがとうございます!(ブクマも嬉しいです~!) 3人の幸せいっぱいな一夜を、お楽しみ頂けていたら嬉しいです! そろそろ新しいブネ晶ちゃん話も書きたいなあと思っております✨

 

 すごく好きなブラ晶に出会えたので勝手に感想送らせて頂きます。不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。読まずにスルーしてもらっても大丈夫です!  

    くしゃみトリップシリーズ全部読みました!

    ブラッドリーめちゃくちゃかっこいいですね…第6夜で晶ちゃんがあの人といたら有り得ないことでも叶っちゃいそうって言ってたのめっちゃ分かる…ってなりました。それぐらいブラッドリーは言動がかっこいいです。

  あと、晶ちゃんも覚悟決まっててすごく好きです。オズに対して公認賢者になるって啖呵切ったところとか中央の賊に対して果敢に立ち向かっているところ、これこそブラ晶の真木晶だと思いました。隣に立って前に進んでいく感じというか、もし晶ちゃんが挫けそうになってもブラッドリーが引っ張っていってくれる安心感があります。これからも2人はお互いを支え合っていってほしいなと思ってます。

   それから、ネロの突然の行動にはびっくりして思わず素でえ?って言ってしまいました!ま、まじか…となってしまいましたが、これからブラ晶とネロがどうなって行くのか楽しみにしてます!   

   それと、ミチルがブラッドリーに名前で呼ばれていたところ可愛いかったです!あのブラッドリーから名前を呼ばれるってことはミチル自身が認められた気がしますよね。嬉しくなってしまうの分かります。


  勢いで書き殴ったので纏まりがない感想の上長文になってしまってすみません。これからのブラ晶とネロ、それからブラッドリーが晶ちゃんに施している魔法が本当に成功するかどうかなど続きがとても気になります。また、更新されるの楽しみに待ってます!!

とっっっっても嬉しいです……全話お読み頂いた上、ご感想まで……ありがとうございます!!!ブラッドリーは勿論なのですが、晶ちゃんにも注目してくださっているのが特に嬉しくて。。。

(突然語り出してしまって恐縮なんですが、)ブラッドリーってもう600年も生きてて、その上、盗賊団のボスだったわけじゃないですか。だから、出逢ってきた女性も多いはずだし、その中には晶ちゃんよりすごいひともいたはずなんです。それでもブラッドリーが晶ちゃんに惚れ込むとすれば、きっとそれなりの理由があるはずなんです。(ブラッドリーって、大した理由もなく女の子を口説くような無責任男じゃないと思うんですよ……)

晶ちゃんは、魔法も使えない、現代人の普通の女の子だけど、彼女なりに現状に立ち向かっていくような強い女の子でいてほしい。そしてブラッドリーは、そんな晶ちゃんのことを認めてほしいし、恋愛の前に信頼を結ぶような、強い2人になってほしい……私が好きなブラ晶ってそういうブラ晶なので、なんというか、そういう感じをコメ主さんと共有できた気がしてすっごく嬉しかったです……!!

くしゃみトリップシリーズ、ようやく最終話の落とし所までが見えてきているので、是非、最後まで応援して頂けたら嬉しいです!

感想、本当にありがとうございました!(頂いたコメントに乗っかって色々語っちゃってごめんなさい……)

 


【新作】「掻き拐う、温室の夜」・牡丹一華のレフュテイション

9月は、めちゃめちゃ甘~~~~~~~~なブラ晶R18を書きました。

 

いつも楽しく読ませていただいております!!!!

コメントありがとうございます~!楽しんで読んでくださってる方がいらっしゃるってこと、それが本っ当に心の支えになっております……!

 

好きです!貴方様のブラ晶が!大好きです!!

ブラ晶と言わずブラネロ晶!ブラミチ晶!全部大好きですありがとうございます!

え~~~ん嬉しい、嬉しいです、私も好きです……(告白)これからも、全部全部愛込めて書いて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします……!

 

掻き拐う温室の夜シリーズの最新作を読みました。本当にありがとうございます…ブラ晶好きでよかったと心から思いました!毎回思っていたのですが文章でこれだけ2人の情事の色っぽさを表現できるの凄いです…これからも応援してます!!(晶ちゃんに見せつけるようにするブラッドリー好きです!)

>ブラ晶好きでよかったと心から思いました!

そんな嬉しいお言葉を……!!私もブラ晶書いててよかった……ブラ晶好きでよかった……😭😭

R18描写は書き手さんによって個性が出るところですが、私はとにかく性癖詰め込んで書かせていただいてます……好きな描写と好きな展開の幕の内弁当です(なにそれ……)。

>(晶ちゃんに見せつけるようにするブラッドリー好きです!)

私も好きです……ブラッドリーの部屋にクッション置いてあるの見た時から、ぜったいいつか書きてえと思ってました……やってやりました……。

 

糖度の高いブラ晶ありがとうございます……すごい一気に読んで読み終わって最っ高……………………と言うことしか出来ませんでした……語彙力が乏しい…

へそくりのマナ石持ってる晶ちゃんが大変可愛くてにこにこ読んでいたのにすごいでろでろに甘やかしてくれるブラッドリーにドキドキして、余裕が無くなっているブラッドリーにこっちが照れてしまい……

たいらさんの書かれるブラッドリーは余裕があって、晶ちゃんを大事にして一番に考えてて激しくしても優しかったのでちょっとずつ余裕がなくなるのがなんだかすごい好きなんだなと伝わってなんだか嬉しくてそれ以上にドキドキして終始照れてしまいました…笑

晶ちゃんもいつもはいっぱいいっぱいなのにおねだりしたり、いつもより甘えてて可愛くて疲れて傷ついた分ブラッドリーにいっぱい愛されて満たされて休めたらいいなと言う気持ちで読了してしまい……よ、読み終わってしまった…………ともう一度上まで戻りました。

とても素敵な作品ありがとうございます。

11月のエア参加すると書いてたので今からとてもわくわくしております…!

急に寒くなってきたので、無理せずお過ごしくださいませ。

>それ以上にドキドキして終始照れてしまいました…笑

分かる…!!ります……!!!

私、ふだん推敲中は割と無心で淡々とやるタイプなのですが、今回ばかりは、「え……私のブラ晶、甘すぎ……???///」となってました……。甘々お楽しみ頂けてたら嬉しいです。

>疲れて傷ついた分ブラッドリーにいっぱい愛されて満たされて休めたらいいなと言う気持ちで

そうなんです~~晶ちゃんもブラッドリーも、外では気丈に振る舞う分、2人でいる時は甘々で満たされてたら良いな~~って思い……。

好みが分かれるところかもしれませんが、R18ブラ晶ちゃんは、「一夜の過ち」的な展開よりも、「新婚さん以上熟年夫婦未満」って感じが私的にツボです💍(ちなみにネロ晶ちゃんは、「同棲はじめてからしばらく経つけど、まだ籍は入れてない\ゼクシィ!/」って感じが好きですね!!!)

 

 

【新作】ベイビーブルーの誘蛾灯_最終話・摂氏一万度の蜉蝣

切なもどかしネロ晶シリーズ、完結いたしました…!

 

2人の絶妙な距離感にもだもだじれじれしました。最終話お待ちしております…!

ベイビーブルーの誘蛾灯の続きを待っていますとコメントさせて頂いたあとに、最終話が更新されてとても嬉しいです…

優しすぎる故に傷付きやすく臆病で、一定の距離を取るネロがもう、本当にネロで、同じくらい優しいから踏み込めない晶ちゃんも本当にじれったくて可愛くて…

優しい距離でこれからも幸せに過ごして欲しいなと思いながら読み終えました。素敵な物語をありがとうございました!

(たいら様のR18ブネ晶も大好きです!)

コメントありがとうございます!無事最終話お届けできました〜!😭

>優しすぎる故に傷付きやすく臆病で、一定の距離を取るネロがもう、本当にネロで、同じくらい優しいから踏み込めない晶ちゃんも本当にじれったくて可愛くて

嬉しいお言葉、ありがとうございます。ネロってとっても優しい人だけど、そんなネロのこと好きだなと思う晶ちゃんも、きっと同じくらい優しいひとですよね。そんな2人が、これから自分たちのためにやさしい時間を過ごしていけたら……と、願いながら書いていました。改めて、素敵なコメントありがとうございます!コメ主さんの毎日にも、やさしい時間が溢れますよう……💫

 

ベイビーブルーの誘蛾灯1話からずっと追ってました!本当最後にちょっと締まらない所が本当ネロで、最後の一押しが晶ちゃんなのすっっっっごく分かります!!!晶ちゃんの「ネロの料理は世界一ですから」というのも彼が自分の中で唯一人に抵抗なく提供できて与えるもので、それを引き合いに出して一緒に幸せになろう(なれると信じる)とするところがもう本当言葉に表せなくグッときました。最後スマホを一緒に寄り添いながら見てる所も普通のカップルなら当たり前なのに、この2人で見ると本当この当たり前の幸せが愛おしい。体から始まってしまって拗れて捻れてしまった関係が少しずつ解けていくんだな、これからキスとかセッ●●が恥ずかしくなってプラトニックに逆戻りして中学生みたいな2人も見てみたい気もするし、めっちゃ濃厚で甘々な情事も見てみたいと私が狭間で揺れてます(知らんがな)

長文と勝手な解釈でお目汚しすみませんでした。本当に素敵な小説をありがとうございます。これからもくしゃみトリップやブネ晶楽しみにしてます!

感想ありがとうございます!!こんなに沢山の思いで拙作を読んでくださったこと、本当に嬉しくて……。

>「ネロの料理は世界一ですから」

この台詞、初期プロットには無かった台詞なんです。文章に起こしてる最中に、すっと晶ちゃんが喋り出してくれた台詞で……。最初こそ「免罪符」だった食事が、最後2人を結ぶひと押しになるというのは、なんだか運命じみていて即採用しました。結局ネロ達が信じられるのって、理屈じゃなくて、繋いだ手の温度だったり、食べたご飯の美味しさだったりするんだなって……。

プラトニックに逆戻りして

これは……ありますよね……!(机ばんばん)「手出したら、結局体目的だと思われるんじゃねえかな」とか悶々として、どう“始め”てたかわかんなくなっちゃうネロ、いますよね、愛しい……。晶ちゃんは晶ちゃんで、「自分から言い出したらがっついてるみたいだし、ネロに気遣わせるかな」とか考えそうだし……可愛い…………。

蛇足になるかなと思って、番外編は書かないつもりでいたんですが、コメント拝見したら私も読みたくなってきてしまった……どうしよう……。

 

平さん、こんにちは。

ベイビーブルーの誘蛾灯最高でした…!いけないとわかっていても惹かれてしまう不思議な魅力をもつ青年のネロは、魔法使いの時の…何百年も煮え切らないまま生きてきた彼と全く変わらない雰囲気や魅力の持ち主で、この小説の素晴らしさに舌を巻きました。現パロならではの六畳アパート、日本の夏、蛍光灯の灯りなどの雰囲気がとても好きで、また、賢者と賢者の魔法使いですらない二人の関係が今後どうなるのか知るのが怖いような、楽しみなような不思議な感覚で読み進められました。色気、ずるさ、美しさ、優しさ…物語に散りばめられたどれもが素敵な物でした🙏書いてくださって本当にありがとうございました!他にも平さんの書かれるブラ晶のお話も全部全部大好きです🥰🙏

感想ありがとうございます~!!

>賢者と賢者の魔法使いですらない二人の関係が今後どうなるのか

これ、これなんですよね……。あの、ネロ晶って基本的に、「賢者と賢者の魔法使い」って関係があるから、それを口実に始まるものだと思ってるんです。だから、その関係性がないときに、2人が絆をちゃんと結べるか?っていうのはすごく苦心したところでした。その部分を楽しみに読んで頂けたのなら、……なんというか、めちゃくちゃほっとします……!

これからも、ネロ晶はもちろん、ブラ晶・ブネ晶書いて参りますので、よろしくお願いします~!✨

 

ベイビーブルーの誘蛾灯を読ませて頂きました!

お話の雰囲気、ネロの解釈、使用されている写真まで、全てが私の好みど真ん中でした…

切なさで胸が千切れそうになるのがたまらなく好きな性癖なので本当に、なんと言えばいいのか……素晴らしかったです。

正直言うと、普段はあまり魔法使い×賢者♀は苦手な方で好んで読まないのですが(気を悪くされたら申し訳ありません)たいらさんのお話は本当に素敵でネロ晶の扉が開いてしまいました…

一生ネロに片想いをする夢女になってしまいそうです…どうしましょう…

素敵な作品ありがとうございました。

これからもひっそりと応援させてください。

感想ありがとうございます!お読み頂けて、とっても嬉しいです。

(ちょっとだけ私の話をしますね。)

このお話には、私の個人的な好みをぎゅうぎゅうに詰めていました。そもそも、夏のぼろアパートでの体の関係ってシチュエーションが好き。終わった後に、なんともない様子で「シャワー浴びてくよな」っていうのも良いし、本心を隠しながら、平坦な言葉で会話が続くような、そういう温度が好き。夏、虫の音、嵐の夜、花火大会、人々の喧騒、蒸し暑い空気、喧騒を駆けるタクシー、歩道橋、……そういうアイテムが大好き。

そんな、私の根本の性癖みたいなものが、ネロの解釈にしっくり重なってしまって、結果、できたのがこのお話でした。

 

もしかしたら、コメ主さんとは、普段所属している界隈(?)が違っているのかもだけど、きっとその根本のとこが近しいんじゃないかなって、……勝手にそんな気がしています。それってとっても貴重なことで、嬉しくて、ありがたいことです。コメ主さんがどういう経路でここまで辿り着いてくださったのかはわからないけど、それでも、このお話をきっかけに、こうしてお話できることがとっっても嬉しいです。本当にありがたいです。

ぜひ、またこっそり遊びにいらしてください!ここはいつでもどなたでも大歓迎です☺️

 

考察&ブログなど

9月後半、ホワイトの育成スポット「氷の街」が解放されまして、そのストーリーについての感想をprivatterに書きました。思いの外評判がよかったので、調子に乗ってブログにも再掲してみました。 

blessyou.hateblo.jp

 

こんばんは!

とても個人的にブラッドリーの解釈について考えたり悩んだことがあってたいらさんのブラッドリー解釈めちゃくちゃ浴びたい……と思ったタイミングでホワイト育成スポの記事を読んで、色々あってもや……っとしていたものがすとんと落ちてきました。

浴びたい ……となったタイミングでたいらさんの中のブラッドリーという男の解釈を偶然にも浴びられたの大変助かりました…!

ブラッドリー・ベインという男、あまりにも罪が深い………………………………と噛み締めました。ありがとうございます。

>とても個人的にブラッドリーの解釈について考えたり悩んだことがあって

すごい、一文目から流れるようなブラッドリー愛、大好きです。。。

氷の街のブラッドリー、良さみと苦しみの波状攻撃で普通に狂いましたね……(多分コメ主さんもそうだったんじゃないかな……)。ホント、ま〜じで罪深いですよねブラッドリー・ベイン。我々を苦しめている責任、ちゃんと取って欲しいんですけど……。

 

ロリトデポロ!実際に作られたんですね~すごいです!実装されるかと思いきやされなかったほやお料理の1つですね、とても美味しそうだなと思いました!

ロリトデポロ作った記事へのご感想ですね!お読みいただきありがとうございました。

そうなんですよ~~、初期から名称が出てるのに、いまだに謎のままの料理です。作るのはまあまあ面倒でしたが(正直)、とても美味しかったです!まほやくは全体的に料理もおしゃれで楽しいですよね😂

 

 

今月のコメント返しはここまでです。本当にありがとうございました!

10月は、まだ予定ですけど、くしゃみトリップシリーズの新作をあげようと思っています。ようやく最終話までの話割りがほぼ固まったので、これから風呂敷畳んでいくつもりです。

ブネ晶ちゃんも1本書きたいものがありまして、プロット中です。発表はもちょっと先になるかもですが、こちらも楽しみにして頂けると嬉しいな。

 

以下は、「ベイビーブルーの誘蛾灯」完結に寄せての雑談(長いです)。

 

 

 

ベイビーブルーの誘蛾灯を振り返る

このたび、ベイビーブルーの誘蛾灯シリーズが完結しました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

このお話のきっかけは、確か6月頃に、「ネロってめっちゃ麦茶セックス似合うわ」みたいなツイートをして、それに反応を頂いたことだったんですよね。ツイートをした頃は、私はまだネロ晶もブネ晶も書いてなくて、つまりネロのことを一度もお話にしていない状態でした。だから、本当にこの話って最初は書く予定が無かったんです。

でも、コメントで読みたいとリクエストしてくださる方がいらっしゃって、試しに書き始めてみたのが第一話「冷やし中華の免罪について」でした。シリーズ化する予定が無かったので、この第一話は、とにかく私の性癖と、“それっぽい”アイテムを散りばめて書いています。あと、地の文がめちゃくちゃ私の手癖全開ですね。

 

玄関先でくずおれた、買いっぱなしのスーパーの袋。外を駆ける子供達の無邪気な声。

この書き出しがもう性癖すぎてビビります。この“ちゃんとしてない”感じが好きなんです。そして極め付けは、

 

「飯、食ってく?」ビニルに閉じ込められた情欲の残滓。その端っこをくるりと結んで片付けて、ネロはいつものように、そう聞いた。頭上に干されたままのバスタオルを取り、差し出される。「準備しとくよ。シャワー、浴びたいだろ?」

これ。このシーンを書いた時に、「あ、これブラ晶で書けないやつだ」ってビビっときたのを覚えています。現パロブラ晶だったら、多分シャワー…っていうかお風呂も一緒に入るんですよ。ブラッドリーの部屋には、でかいバスルームがあるので。でも、ネロ晶は違う。性格的にも、物理的にも、終わった後のシャワーは別々なんです。(あと使用済のブツを処理する手捌きも性癖ですね)

 

夜闇の中であてどなくさまよう誰かを絡めとる、蜘蛛の糸のように繊細で、誘蛾灯のように暴力的な、引力。

ボロアパといえば誘蛾灯と外階段。基本に忠実に、ボロアパ要素を盛り込んでいるところも我ながらえらいです。

 

この第一話が書いてて面白かった、かつ好評頂けたのが嬉しくて、書いたのが第二話「夏の嵐について」でした。これはさらに手癖が酷くて、ちょっと今読むと恥ずかしいくらいです。

 

「それはさ……そういうものなんだよ。身体がそうできてるだけ」「できてる?」「……そ。朝が来たら、腹がへるのとおんなじ」

でも、このシーンとかは性癖ど真ん中で満足です。晶ちゃんもネロのこと大好きだし、ネロだって満更でもないはずなのに(それが身体の表層としてはわかるのに)、感情は見えないし、欲しい言葉は与えられない。狭い布団の中、こんなに近くに体温があるのに、当たり障りのない言葉が淡々と続いていくだけで、大事なことは何もわかんない……っていう。

 

「俺には、これくらいしか、できないから」

で、結局、やっぱり本心はうやむやになって、“そういうこと”をする方に流れてしまう……っていう。この話を書いてる頃までは、ネロのそういうずるいとことか、弱いとことか、それでもカッコいいとことか、その辺書きたい!!の気持ち100%だったと記憶してます。

 

でも、第三話「へたくそな恋について」を書いている頃、少し真面目(?)にネロに向き合うようになり始めました。理由は多分色々あるのですが(ひまわりエチュードとか、くしゃみトリップへのネロ出演とか、シーサイドモーテルのラストシーンとか)、とにかく、彼らをどうにかして幸せにしたいと、私が思うようになりました。

 

セックスなんて、きっとどうだってよかった。だけど、その後に食べる彼のごはんは、確かに私の血と肉になった。彼のシャンプーのシトラスの香りが、どんな高級な香水よりも好きだった。趣味じゃないと思っていたラブソングを、何度も聞くようになった。……生活の全部に、あなたがいた。

我ながら、クサい言葉選びだなと思うのですが、結局この事実について、晶ちゃんは抑えきれなくなっちゃうよなって……。そう思ったら悲しくて……。

 

ネロは、私の手を取った。私達は、不安定な外階段のステップを一気に駆け降りる。

これもクサい。ベタベタ。でも、クサくても格好悪くても、そんなのどうでも良いからとにかく好きだっていう、そういう方向に2人を連れていきたかった……。そうでもしないと、本当に2人が離れていってしまう気がして……。

 

灼かれた蛾が、最期その身を捩るように。殺したはずの感情が、微かに、でもはっきりと、息をした。

第三話、全体的に文章が気に入ってないのですが、この文だけは好きです。格好悪くても、怖くても不安でも、好きって言うしかないんだよ。

 

……第三話、たくさん感想を頂きました。それを読みながら、私は、ネロが好きだし、ネロを好きな晶ちゃんが好きだし、そして、ネロやネロ晶が好きな人たちのこともすごく好きだなと思いました。ちょうどこの頃ネロ誕もあったりなんかして、この話を、真摯に終わらせたいと思うようになっていました。そうして書いたのが、最終話「摂氏一万度の蜉蝣」です。

 

「どうしたら、良かったんだろうな」

「大事にしてたものが嫌いになるなんて。……そんなの、嫌だろ」

せっかく走り出したのに、やっぱりうまくいかなくて。一度は燃えかけたネロの衝動がまた冷めていくシーン。このシーン、入れるか悩みましたが、入れました。直前で踏み留まっちゃうネロをちゃんと書いた方が、ネロに誠実だと思って。

 

だってネロの料理は、世界一おいしいんですから」

上の方にも書いたのですが、これは当初プロットにはなくて、最後文章起こしするときになって初めて、晶ちゃんが喋り出してくれたセリフです。免罪符だった料理が、食卓が、最終的に2人を結ぶ最後の一押しになる……というのは、すごく納得感がありました。

 

マッチの先程に小さな炎でも、それは一万度に燃えるあなたの炎。夜闇を照らし、惑う私を引き寄せ灼いた、何より熱い、青い炎。

そして何より、この一文を書けて良かった。

ネロ、雨の街のストーリーのせいか、料理人の設定のせいか、なんとなく水属性が強い人だなと思っていました。「泉」「ポット」「匙」みたいな。「壺」とかもかな。こう、掬いあげた中に溜まっている水、みたいな印象がずっとあったんです。「不足を埋める」みたいな、形の自在性のせいもあるかもしれない。

でも、このお話のネロは、炎属性で書けました。淡くて柔らかいように見えて、その実、熾烈な青い炎っていう……。最終話のタイトル「摂氏一万度の蜉蝣」も、うまく締まった気がしてる。甘くて柔い青い炎。それに灼かれた夜行蛾。ベイビーブルーの誘蛾灯です。

 

 

……と。全話解説みたいなことをしてみましたが、いかがだったでしょうか?自分の作品を語るというのは、字書きとしてはちょっと痛ムーブかもしれないんですけど、言いたいこととしては、私自身このお話を書きながら、読者の方と交流しながら、色々とネロについて思いを馳せることができて、とってもよかったってことです。このお話がなければ、こんなにネロのこと考えなかっただろうなと思うし、皆さんの声がなければ、四話も書けなかっただろうなと思う。だから、素敵な機会を本当にありがとうございました。

 

そして何より、私もす〜〜ごくネロ晶ちゃん好きになったんですよね。だからこれからも、ネロ晶書こうと思いますので、ぜひまたその時は、どうぞよろしくお願いします!

  

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