【ここがむずいよ!】ブラッドリー式愛情論
こんばんは、たいらです。
突然ですが、なんだか最近、めちゃくちゃ忙しくなかったですか!?
1.5周年のログストに始まり、匙座談会、ジュンブラ看板、からのプロポーズボイス…。SSRお預け期間あけたばかりで病み上がりみたいなもんなのに、いったいどうしてこんなことに……。
とはいえ折角の「供給」なので、私も考えたことをまとめてみることにしました。
題して、『ここがむずいよ! ブラッドリー式愛情論』。やや長文ですが、よろしくお願いします。
※私はただのブラッドリーおたくなので、特定のCPとかは意識してない
※他の賢者様の感想もまだ読めてない…んだけど、某ブラ担賢者様には沢山ディスカッションお付合い頂いたので影響受けてるはず
※もちろん、これが正解!とかではないので、皆さんの感想も、皆さんの言葉で聞きたいです
忙しいひと向け
こういう話が書いてあります!!!
大前提:「結婚に対してド真面目な男」・ブラッドリー
まず最初に、あらためて目線を合わせておきたいことがあります。それは、ブラッドリーは「結婚に対してド真面目な男」だってことです。
さっそく2021年ジュンブライベをざっと振り返ってみますと。
▲イベスト
▲カード台詞と2021年プロポーズ台詞
見て!? めちゃくちゃ誠実な男じゃないですか!?!?(すき)
ブラッドリーくんって男は、結婚を“一生に一度きりの大切なこと”と捉えて、覚悟をもって臨もうとする男なんですよね(すき)。長命な魔法使いが言い放つ「一生に一度」の重さ、想像つきますか? わたしは分かりません…なんせ600年生きた経験がないので……。
余談ですが、アニメディア2020年6月号掲載の《魔法使いのナイショ話 第2回「魔法使いにジューンブライドスペシャルQ&A」》でも、同様の内容が掲載されています。ブラッドリー、ぱっと見はガサツで暴れん坊に思えるかもしれませんが、実は真面目な男として描かれ続けてきました(すき)。
……だけど、それだけで終わらない・終われないのがブラッドリー流。
彼のパーソナリティを追いかけるには、あと2ひねりくらいしなきゃダメそうです。
ひとひねり:愛を手放すブラッドリー
唐突ですが、ブラッドリーには、ひとつ致命的に弱いところがあると思っています。
それは、彼自身に向けられる純粋な愛情を、愛情だと受け取ることができないところです。
分かりやすい例として、2年間のバレンタイン台詞を持ってきてみました。
ブラッドリーくん、
「ブラッドリーに何かをして欲しいから贈り物をするとは限らないんだ」ってこととか、
「見返りを求めない贈り物や純粋な愛が存在するんだ」ってことを、いまいち理解してなさそうなんですよね。これ、当初私は、ブラッドリーが「鈍感」で「ニブい」男だからこうなっちゃうんだって思ってました。だけど今は、ちょっと違うかもって思っています。なぜなら。
▲2020年のジュンブラボイス
“俺みたいなのと添い遂げたいだなんて思う奴、いねえだろうよ”
……つまり、自分自身に純粋な愛情が向けられることなんて、無いだろうと。
どうもそう思ってるらしいんですよね、ブラッドリーは。
……
なんで……( ; ; )
なんで、なんでそうなってしまうん…? 盗賊団のみんなは? ネロは?? ゴーマンさんは??? そりゃ結婚とは別の話だけどさ、みんなきみに憧れて、きみのために命を賭して、生きてきたんですよ……。
しかも、しかもですよ!? 極めつけはspoon.2Di vol.74の座談会です。
ブラッドリーはね…眺めるだけなんですよ…。「そこは俺の居場所じゃないから」って、自分から手を引くんです。愛を受け取るどころか、目の前にある愛を、みずから手放すんです。
手放すなよ…お前は…盗賊だろ……( ; ; )
……少し冷静に考えてみると、それはやっぱりブラッドリーが、「北の男」で「ボス」だからなのかなあとも思います。
優勝劣敗弱肉強食の北の国では、「誰かを純粋に愛したり」、「誰かからの愛情を信じたり」すること自体、大きなリスクなのかもしれません。不確かな愛なんかに絆されないように生きてきたのかもしれない。
でも、じゃあブラッドリーが「愛なんてくだらねえ」と思っているかというと、それは断じて違うんですよね。
ふたひねり:愛に焦がれるブラッドリー
改めて言うまでもないですが、ブラッドリーは、北の男としては異常なほどに“情に厚い”男です。
▲夢の森・スポットの思い出3
▲氷の街・ホワイトへの印象4
瀕死の部下を生かしたいと願い、大切な命を繋ぎ止めんと思う。これって、ブラッドリーの「ボスとしての責任」とかじゃなくて、もっと感情的な、情の厚さ、執着心だなあと思うんです。
大事なことなので何度でも言います。ブラッドリーは愛することをくだらないと笑ったり、バカにしたりしないんです。
ここから個人的な解釈が加速してるかもしれないんですが、ブラッドリーの根っこの感情は、愛することを諦めたくないんじゃないかなあと思っています。なぜなら、愛し愛される穏やかな暮らし(北の国じゃ手に入らないぬくもり)に、どこか焦がれてるような気がするからです。
そもそもブラッドリーは、「望まれて産まれた子」でした。次代のボスとして、産まれながらに祝福された子供。北の国じゃ貴重な甘味を頬張らせてもらえた幼少時代が、確かにブラッドリーにはあるんです(個人的最強バイブル・オトメディアwinter2021をみんなにも読んでほしい)。
北の国じゃ手に入らないはずの純粋な愛を、きっとブラッドリーは知ってるんです。だから「なごやかな景色は好きだし、時に憧れもする」んです。spoonで告げた通りに。
憧憬と慕情を理性で律して
愛を手放すブラッドリーと、愛に焦がれるブラッドリー。
大胆不敵に見える彼のなかに、ひどく繊細な心のうねりがあるような…そんな気がするのは私だけでしょうか。
大悪党の盗賊らしく、愛でも、宝でも、命でも、なんでも奪ってしまえばいいのに。
あるいは善き頭領らしく、皆を愛し、愛され、無心に愛を信じてしまえばいいのに。
そのどちらにも振り切れないのは、彼が北の男で、生まれながらのボスで、にもかかわらず、愛を知り、愛に焦がれる男だからだと私は思っています。
そんなブラッドリーくんのことを、みんなはどう思うんだろう。
大人げないなあとか、甲斐性がないなあとか、思うひともいるかもしれない。
600年も生きてるんだからちゃんとしてくれよとか、憧れを振りまいた分は責任取れよとか、思うかもしれない。
わかる。私もそう思う。ブラッドリーはひどいやつですよ(私の1年半をめちゃくちゃにした責任もちゃんととってほしい)。
だけどね、それ以上に私は、そんなブラッドリーくんのことが、切なくて、辛くて、愛おしくて、ふとした拍子に泣きそうになってしまうんです。
彼が、ただ健やかでいたらいいと思う。美味しいものを食べて飲んで、ふかふかのベッドで眠って、言いたいことを言って、笑って、たまに怒って。そういうことを、魔法舎のみんなと健やかにできたらいいと思う。上滑りする言葉や作り笑いで誤魔化したり、言いたい言葉を噛み殺したり。そんなこと、ブラッドリーにも、ブラッドリーの周りのみんなにもしてほしくないんです。
600年の歳月に比べれば、魔法舎での生活はまだ始まったばかりですよね。
かつて盗賊エチュードで“進化”を謳った時のように、少しずつでいいから、前に進んでくれたらいいなと思います。
だけど、ブラッドリーが「俺なんて」というのを見るのは私が辛いから、それまで代わりに声高に、私はブラッドリーのいいところをたくさん言ってあげたいなあとか、そんなことも思います。
大丈夫。
もし、ブラッドリーが魔法使いじゃなくても、もし、ブラッドリーが盗賊団のボスじゃなくても、
私はきみのことが好きだったと思うよ。
もちろん、きっと、みんなもね。