新世界くしゃみラプソディ

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【まほやく】ブラッドリー自由研究帳

1stアニバのブラッドリーに想いを馳せる会・会場

(12月31日Privatterの加筆修正版。アニバストネタバレあり)


いや今更!?!?…ってそんなことは百も承知なんだけど、やっと、アニバストのブラッドリーについて腹落ちした感があるので、言葉に残しておこうと思います。解釈違うわ…ってひとはごめんなさい……書き殴ったまま公開してるので、ちょっと自我強めの文章になってます。。。


ブラッドリーのお仕事まとめ

まずはアニバストでブラッドリーがやったことを簡単に振り返っておこうと思います。

#0:夢の森の任務
-ひょうきんサミーを助ける(慈善活動)
#5:突然の過去編・雪中をゆく元相棒
-「幸運の指輪」のエピソード。
-『幸運の…』『興奮?』
 ……????????????🤔(審議)
#10:上空のバジリスク戦に助太刀
-ネロのピンチ助けつつ愛憎組と共闘
#20:22人同時接続オンラインミーティング
-リケのランタンをかざせと的確な指示
#21:最高位バフtoネロ 
-短銃使える設定の初出し
#22:狙撃準備。
-からのくしゃみトリップ(おい!!!)
#24:中庭合流。ピンチに必ず間に合う男
-ミチリケを救援しつつシノヒスを援護
#26:幸運の指輪がかえってくる
-「どうだ、すげえ運命だろ⁉︎」


ブラッドリー、縁の下で舞う。

改めてストーリーを追ってみると、いかにブラッドリーが「裏方」として立ち回っていたかがよく分かります。賢者への作戦指示、ネロへの助太刀とバフ、ミチル&リケの救援、シノ&ヒースの援護。明確にブラッドリー自身が手柄をあげた内容って、おそらくサミーさんを助けたことくらいかなと思います。

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▲夢の森にて。行き倒れたサミーを助ける

 

けれどこれらって、すっっごく価値あることだと思うんですよね。何もかもが不明瞭な状況の中、中庭問題を解決する方策をばしっと明示してくれるブラッドリー最高じゃないですか!?!?  もし自分が賢者の立場だったら本当に心強い。。。

ネロはネロで、アニバスト中ずっと幸運の指輪とシアンたんのことで悶々としてる危うい情緒なので、そんなネロをちゃんと援護してるのもさすがです(思えば、雨の街に異変があって〜…のくだりから、ブラッドリーはずっとネロのことを気にしています。この辺は脚本の巧さだなと思う)。

 

……そして何より。

最悪のピンチの中踏ん張ったミチルとリケに、いっとう最初に「よく頑張ったな」とねぎらいの言葉を伝えたこと。
死闘の渦中、新しいかたちの絆を交わしたシノとヒースの想いを尊ぶこと。彼らを見守り支えること。

きっとミチルもリケもシノもヒースも、このひと夜の出来事をある種の成功体験にして、また前に進んでいける。ブラッドリーがトドメを刺してたら、こうはならなかったはずなんです。

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▲「穏やかに瞳を細める」愛について語りたい

 

それから、あまり描写されていないので読み飛ばしがちですが、22話で飛ばされてしまった後、24話までの間にくしゃみ連発させて、ちゃんともどってきてくれてるんですよね。あんなに忌々しいと思っていた厄災の傷すらも利用して、絶対に戦場に戻るという彼の意思。かっけえですよブラッドリーくん。アツい。本当にアツい。


アニバストでブラッドリーがやったことって、多分地味な役割です。でもね、それって渋くて格好いいことです。
立ち回りのクールさとハートの熱さ。ブラッドリー!!おまえの仕事、ちゃんと見てるぞ!!!!!

 

裏テーマ:日陰者の太陽。

 「想いを預かることは、人生を預かること。」

“約束”とニアリーイコールのその行為をする覚悟があるのか。

ファウスト-レノさん・ヒース-シノの主従関係を重ね合わせながら描かれるこのテーマは、それぞれの戦場で、それぞれの結末を迎えることになります。並び立ち、血でぐしゃぐしゃのシノとヒース。ファウストの背中を完璧に守護するレノさん。血まみれ方に仮託しながら描写される、それぞれの主従の信頼の形がとっても美しかったですよね。悩んで悩んで悩み抜いた末に、想いと命を預けあう感動的な展開は、さながら劇場版魔法使いの約束でした。

 

…そして、ときは遡ること云百年前。
この、「想いを預かることは、人生を預かること。」のテーマを、かつてブラッドリーとネロもしていましたよというのが例の5話の回想シーンです。

 

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▲「さもなきゃ」って語彙、可愛いよね(唐突)

 

かつてのブラッドリーのこの台詞は、まさに「人生を預かる」ことの体現だと思います。「俺のために生きることをお前のためにしろ」ということ。…でも、ここからは私の妄想想像なんですが、ブラッドリーはこの言葉を“相手がネロだから”言ったんじゃないと思います。きっと、心が弱くなって死にかけそうになった盗賊団の仲間には、同じようなことを言っていた。なぜならそれが“頭領の役割”であると知っているから。。。
だからファウストやヒースとは少し違う。「自分に覚悟があるか?」じゃなくて、「それが俺の役割だから」で告げられる男がブラッドリーなんです。

 

これって、すごいことのようで、非常に恐ろしいことだと思う。だって、言葉の発し手と受け手で、言葉の重さが不均衡になってしまうってことですよ。
あの戦闘の中で「首を取ってこい」「御意!」をできたシノとヒースは言葉の重さが対等です。だからきっとこれからも、あの不思議な夜のことをふたりは絶対わすれない。そのままふたりの絆にできる。でも、ブラッドリーとネロは違う。違うから、「幸運の…」「興奮?」みたいな、訳のわからないことになってしまう。(もう!!!)

 


私、最近までブラッドリーのことを「超絶鈍感男」だとおもっていたんですけど、最近ちょっと考え方が変わってきています。「俺のために生きろ」と発言することは、「ボス」としての振る舞いとして普通のことだと、純粋に思ってるんじゃないかな。あまりに普通のことだから、普通にやる。だから周りからのクソでか感情に気づけない。「いきなり、怒んなよ!?」ってなっちゃう。

『日陰者の太陽』は間違いなくネロ(達盗賊団メンバー)にとってのブラッドリーの比喩ですが、太陽の名は伊達じゃない。望む望まないにかかわらず、太陽は光を与えてしまうんですよね。。。出たよ、太陽の矛盾。。。

 

 

そして最終話。意図せずして、幸運の指輪がブラッドリーの元にかえってくることになります。

あの指輪を見て、ネロはブラッドリーの言葉を思い出すけど、ブラッドリーは「お気に入りの指輪」だったとしか思い出さない。やっぱり想いがシンクロしてないんです。でも。それが「お気に入り」であったことだけは覚えてるんですよ。


ブラッドリーは、この指輪にまつわるネロとのエピソードは忘れてるかもしれない。自分が何をネロに言ったかなんて覚えてないかもしれない。でも確かに、その指輪は彼の「お気に入り」だったんです。ネロからしてみれば、かつて自分が命を預けた指輪はブラッドリーのお気に入りであったと。その事実だけが云百年ごしに返ってくるという、この太陽性……

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あ〜〜〜〜〜〜〜ブラッドリーのことやっぱりゆるせねえ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!(好き)

 

ほんとゆるせない!!!!どうして!?どうしてブラッドリー気づけないんだろう!?……ボスだからですね。。。わかってんだけどさ。。。好きだよ。。。( ; ; )( ; ; )
でもやっぱり悲しいよ。。。どうしてミチルリケシノヒースにはあんな気配り上手のおにいさんできるのに、きみの懐に入った途端、そういう扱いをしてしまうの???自分の得意な魔法がバフだって知ってるのに。。。どうして自分が与えたバフの結果に無頓着なの。。。?????北の国の常識人みたいな顔してるけど、大概おまえも情緒育ってないよ。。。今からでもいいからちゃんと絵本とか読んで。。。頼むわ。。。


一応このシーンについて真面目にも述べておくと、①(ほぼ)唯一の手柄であるサミーさん救助が指輪発見につながってる ②かつての言葉「他人に幸運を譲られたりしねえ」の体現になってる ……という技巧派展開になっていると思います。すばらしいと思います(スン)。

でも、やっぱ私はアニバストのブラッドリーの肩掴んでぶんぶんしたいですよ。1ヶ月経って、自分の感情の正体がやっと分かりました。


「かっこいいけどゆるせねえ!!!!」
太陽性。。。好きだよ。。。。。。

 

ブラッドリー・ベイン育成計画

とは言え。これからのブラッドリーについては、私は結構楽観的な立場です。というのも、この1年間でブラッドリーが魔法舎のみんなに蒔いた種が、ちゃんと芽吹き始めているのを感じているから。

例えば今回シノとヒースに手柄を譲ったことで、きっとふたりとブラッドリーは“戦友”のような立場になっていけると思います。また、かつて空の飛び方を教えたルチルが今回実戦の中でそれを試せているように、技術面でブラッドリーが伝えたこともちゃんと生き始めてる。そして、ぐずぐずのブラッドリーとネロの関係でさえも、「秘密を持つ親密さ」というかたちで、ネロ→リケ→ミチルと伝播していることも描かれています。

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▲「友人同士の秘め事」はネロの入れ知恵

 

ブラッドリーが魔法舎で1年やってきたことはけして無駄じゃないんです。2年目は、それらが少しずつ花開いて、ブラッドリー自身に還元されていくといいなとおもっています(そしてブラッドリーの情緒も育つという寸法よ)。


…アニバストから約1ヶ月、自分の解釈?気持ちを言葉にすることをずっと先送りにしていたのですが、やっぱ2020年終わる前になんとかしておきたいという気持ちで殴り書きました。いつもより“自我”強めでごめんなさい…。でも、アニバストのブラッドリーは渋くて強くてカッコよくて、でも熾烈で残酷でちょっと怖いよ(けどそこがイイんだよね)ってことを伝えたくて。。。

 

ブラッドリー、カッコいいですよ!!!!!!見て!!!!!!!


自粛期間中、お出かけできなくて暇だ〜という人は、アニバストのブラッドリーと、北祝祭のブラッドリーと、盗賊エチュのブラッドリーと、カエルエチュのブラッドリーを読んで過ごしてください。よろしくお願いします。

 

 

 

(蛇足)

当時、イベストの展開に興奮しすぎて、10話まで更新直後数時間(!?)のうちに↓を作ったのが本当に懐かしいです。今考えると作業スピードバグってて面白い。どうかしてますね。

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