午睡の夢は未だ醒めずに(2周年スト感想)
ブラッドリーくん…
ブラッドリーくん……
ブラッドリーくん!!!!!!!!
こんばんは、たいらです。
今更ですが、まほやく2周年、ほんとうにすごかったですね。ほんとうにマジですごすぎて記憶が無くなりかけていたので、2021年が終わる前に振り返ってみることにしました。
(⚠️この記事は、史上最強の死の盗賊団のボス、ブラッドリー・ベインくんが好きなおたくの個人的感想です。ブラッドリーのことしか話してないし、記事の全てがネタバレなのでよろしくおねがいします)
色とりどり、もりもりブラッドリー
さっそく冒頭からアクセルベタ踏みで行きますが、ブラッドリーくんって、カッコよくてかわいくて美しくてちょっとえっちで、ほんと最高の男なんですよね。
改めて見てみましょうよ。ほら、インテリカッコいいし…愛されかわいいし…
美しい台詞も言うし… なんかえっちだし…
さすがに属性盛りすぎじゃないですか!?
カッコいいのも可愛いのも、オタクが好きなの全部乗せ。この店のスペシャル一杯お待ち(🍜?)
…しかし、2周年イベストは強欲でしたね。そんな大盛りブラッドリーに、更に盛りやがってくれまして。
もう、どんぶりから溢れるってば!😭😭
ニンニクカラメヤサイマシマシ、あるいはパクチー乗せ放題
いやほんと、びっくりしましたよね。味玉チャーシュー海苔メンマくらいかなって想像してたのに、着丼したのはマウンテンだったわけです。不意打ち。そりゃあ、ちょっとぎょっとした人もいるかもだし、咄嗟に食べきれなかった人もいるだろうし、食べてもおなか壊しちゃう人もいたと思うんです。
ブラッドリーおたくの例に漏れず、わたしもほんとうにたまげてしまったのですが、個人的にいちばん息を呑んだシーンは、9話のここでした。
だって。ブラッドリーがこんなこと考えてるなんて、ほんとうに知らなかったんだもの。
「自分の生涯を誰かに託したい」
「この世界に繋がっていた証が欲しい」
燃えて、燃えて、燃えつきて、冷たい石になって、暗闇の底に消えていく。その後に残る世界のことを、あのブラッドリーが一瞬でも夢想していたなんて。
突然の自分語りで恐縮なんですけど、わたしにとってのブラッドリーくんは、暖かなひだまりのひとでした。つたなくも敢えて喩えるならば、舞台袖をほのかに照らす、橙色の袖灯りのよう。表舞台の眩しさに足がこわばるわたし達の背中を、ぽんと押してくれるような日陰者の太陽。わたしにとってのブラッドリーはそういうひとなのでした。
だけど、9話を読んだわたしは、ふと振り返ってしまったんですね。そして多分見てしまった。
ただひとり彼だけが、暗闇に取り残されているような、そんなイメージを。
星の輝きと、ふたつの存在証明
う、う〜〜〜っ……。。。
すみません…。2周年スト、どうもセンチメンタルポエムを詠みがちでして…。気を取り直して、もう少しイベストを読んでいきます。
今回の大テーマといえば、やっぱり「系譜の流星雨」ですよね。今回みんなで見あげたのは『狩人』の意味を冠したヴィネイター流星群でした。
まほやくにおける「流星のまたたき」は「魔法使い達の命のともしび」の意味…と言っても過言ではないと思うのですが、周年イベブラくんは、そんな重大ワードについてなんと2回も(!)例え話をしてくれました。
まず19話のここ。
これはオズやミスラ、オーエンを指して例えた台詞です。なるほど。ブラッドリーにとっての北まほ達は、手を延ばしたいと願う星(=いのち)なんですね。
冷たく澄んだ北の夜空で、群雄割拠に燃える星の数々。
埋もれ霞んでしまわぬように、あるいは、いちばんに輝くために、彼らはいっそうその身を焦がして、まばゆい星々の軌跡を追うんでしょう。
長い長い時の中で、互いの輝きをひたと見据え、何度も弓を番えあってきたことは、茫漠な宇宙の闇の中で「確かにここで生きている」と叫びあうような、さながら存在証明のようなものなんじゃないかと思います。
であるならば、イベスト後半で北まほ達がやっている大怪獣バトルは、ギャグじゃないんですよね!あれは北まほ達の存在証明で、矜持なんです。いくら馬鹿らしくても、あれをやめたら彼らの心が死ぬんです。果てない宇宙の中で迷子になってしまう。だって、数百数千年、それを続けてきたんですから。
だけど幸か不幸か、ブラッドリー(達)は、星を撃ち落とす/落とされる以外の存在証明のやりかたがあることを知ってしまった。それがもうひとつの「例え話」です。
『もしかしたら、このいのちごと全て、誰かに生き様を託すことができるのかもしれない』
……なんて、なんてドラマティックで、なんてロマンティックな話なんだろう。だけどかなしいかな、北まほは“うぶ”なんですよね。そのやり方に気づいても、うまくできないんですよ。
あはは! ひどいことをしやがるぜ! 北の魔法使いはうぶなんだ。力が全てで、それさえありゃ、気に入ったもんはてめえの懐に入れられる。(5話より)
力ずくじゃ掴めないものがある。だからうまくできなくて、こじれてしまう。絡まってしまう。どんなに手を尽くしても、カッコ悪いところをたくさん見せて追いかけても掴めなかった。
そしてブラッドリーは言ってしまうんですよね。みずからの生き様を託すことなんて。そんな存在証明なんて。
「午睡の夢」だって。
…ほんと??
ほんとうに、醒めてしまったの???
そんな悲しいこと、言うなよな!
……うそつくな。ほんとはあきらめきれてないくせに、そんな寂しいこと言うなよ!
誰が何と言おうと、きみはカッコよくてうつくしい北の魔法使い、史上最強の死の盗賊団の首領、我らがボスのブラッドリー・ベインくんなんです。北の強者達に焦がれる気持ちも、午下に夢見る穏やかな食卓も、ぜんぶぜんぶ手放しちゃだめですよ!
それにね、気づいてないかもしれませんが、きみが知らない星灯りだってまだまだあるはずです。たとえばミチル。あの子がきみのことをどのように見ているか分かっていますか???
正直に言えばね、9話を読んだあと、わたしは結構傷ついたんです。なんで傷ついたのか当時はわからなかったけど、いまなら分かる。わたし達の知らないところで、ブラッドリーが勝手に焦がれて勝手に諦めたふりをして、午睡の夢だのなんだの言ってんのが辛かったんです。spoon.2Di vol.74の座談会とおんなじ。
ばかやろう。わたしが、わたしたちが、今すぐきみの手を引いて舞台の真ん中へ引っ張り上げてやりますよ。北の魔法使いの名折れだと思うなら、今すぐ自分で出てきなさい!
…
…なんて。
勢い余って、ちょっと偉そうなこと言いましたけど、本当はブラッドリーだってそれとなくは気づいているんでしょうね。ブラッドリーの身体に残された沢山の傷跡。それは多分、かつての仲間達がブラッドリーに託した、人生の軌跡だから。その傷跡を慈しむように撫でてやる。そんなことができるきみだから。
かわいいところもカッコいいところも、うつくしいところもちょっとえっちなところも、切ないところも寂しいところも、不器用なところもカッコ悪いところも、誇りも、憧れも、午睡の夢も。わたしはどうやっても嫌いになれないよ。幸せになってほしい。見届けさせてほしい。きみの歩む荒れた道程を、真正面から愛していられたら。
あーあ、くやしいなあ…。「真正面から愛していられたら」だなんて。2年経ってもきみのことは未だ分からず、分からないのにこんなことを書かされてしまうんです! 恐ろしい男。これも午睡の夢ですか? オタクじゃない人から見ればそうなのかも。だけどそれでも別にいい。だって好きだからね(あーあ…)。なんでこんなに惹かれてしまうのかは、まだ謎のままです。
奇しくも今日は満月。この世界の月は幾分暗く、きっと星だって見えやすいんでしょう。おなかもすいたことだし、ビルの隙間で瞬く星々を数えながら、久しぶりにラーメンでも食べに行こうかな。もちろん、トッピング全部乗せで。
※追伸 シャイロックへ。
ありがとう!!!!!!!!!!!!
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